コストパフォーマンスめちゃ高い!

女優の裸には価値がある! 美味しいところだけを集めたマイ・ベストテープ的DVD

“史上最も美しい女優”、ジャクリーン・ビセット『シークレット』より
(C)2008 Citrus Cinema, All Rights Reserved.

 30代~40代の人ならば、少なからず経験があるかもしれない。学生時代、まだアナログ全盛だった頃。自分のお気に入りの曲を、好きな順番にカセットテープに録音する。そう、「マイ・ベスト」テープだ! そして、そのままビデオでも同じことをやった人もいるハズ。ビデオデッキ2台をつなぎ、コピー。もちろん、違法なんだけど、個人で楽しむ範囲ならば問題ない、と自分に言い聞かせながら。メーカー側もただでコピーさせるわけにはいかないから、ソフトにコピーガード信号を埋め込んだり、ならばと、ユーザーはその信号をノイズキャンセラーで除去したり、と、古き善き時代のイタチごっこ。ネットなんて便利なものがない時代だからこそ家内工業的な作業。そこまでして録画(編集)したかった内容はと言えば、ズバリ、エロいシーン! いやもっと端的に言っちゃえばヌードだ!! 

 そんな30代以降の人たちにオススメしたいのが、1970年代の銀幕を飾ったハリウッド女優のお宝ヌードを収録したこのDVD『魅惑の70’sムービースターヌード大全集 ~セレブリティ・ヌード・レビュー~』。

 誰もが知っている名作映画から、カルトな人気を博した作品まで、総勢62人の女優たちのヌードを198分も収録。例えば、『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞を受賞したスーザン・サランドン、コメディ女優・ゴールディ・ホーン、SFコメディ映画の傑作『バーバレラ』のジェーン・フォンダ、アフリカ系アメリカ人として初めて主演を務めた女優パム・グリアー、マリリン・モンロー亡き後のセックスシンボル、ブリジット・バルドー(ビキニを世間に広めた人!)など、版権交渉だけを考えてもゲップが出そうなくらいの裸のオンパレード。

アンジー・ディキンソン『ビッグ・バッド・ママ』より
(C)2008 Citrus Cinema, All Rights Reserved.

 女優が脱ぐには何らかの理由づけ、必然性が必要なわけで、それゆえ高尚かつ難解な作品も数多かったりするが、作品が観たいのではなく、女優のヌードが観たい! という「面倒くさがり」な人にこのDVDは最適な構成だ。なんせ、余計なナレーションもなければ、わずらわしい場面説明もないのだから。女優のプロフィール+ヌードシーンという実に男らしい構成。

 オススメは、『赤い影』(原題は『Don’t Look Now』)のジュリー・クリスティ。本作に収録されたわずか3分足らずの濃厚なセックスシーンにセリフは一切ない。にもかかわらず、物語がそこにある。情事そのものと、その後の男女のちょっとした仕草(精神的な後戯?)をスイッチさせながらの演出は、まるで1本の良質な短編映画を観たような感覚に陥る。変な話、AVよりもエロい!

 個人的には、このDVDと同じ仕様で、是非ともホラー&SF編を作って欲しいところ。『スペースバンパイア』の常に全裸なマチルダ・メイや『バタリアン』の誰だか分からないけど、墓場でストリップしてた女優とかを入れてね(笑)。

 ちなみに、ロバート・デ・ニーロ、ミック・ジャガー(!)、ドナルド・サザーランド(『24』キーファーのお父さん!)の若かりし頃の男前ぶりも必見です!
(文=深野 雅屋)

『魅惑の70’sムービースターヌード大全集』販売: ポニーキャニオン

 
80年代も観たい!


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