背徳こそ最大の媚薬

オランダで「獣姦」を禁止する法案が可決

『愛しのペット―獣姦の博物誌』 著:ミダス・デッケルス

 外電によれば、オランダの議会第一院(上院)において、いわゆる「獣姦」を禁止する法律が可決されたと伝えられた。

 この法令が成立した経緯や条文の詳細は明らかではないが、その内容は、人間が動物との性交を実際に行うことの禁止をはじめ、人間と動物とのセックスの光景、すなわち獣姦シーンを撮影収録した写真や静止画像、動画などの作成や販売も禁じる、とされているという。

 この法律が成立する以前は、動物に対する明らかな虐待の事実が確認されない限り、原則として獣姦行為のほか、獣姦シーンの画像や動画の作成や流通はオランダ国内では認められていた。

 ひとつの見方として、この法律施行は獣姦という性的嗜好を排除するのではなく、あくまで動物虐待を禁止する目的ではなかろうかという意見もある。

 ちなみに、ヨーロッパ特にキリスト教においては、獣姦は厳しく禁じられている。『旧約聖書』の「レビ記」には、「女と寝るように獣と寝る者は殺されるべし」との旨が記されている。ほかにも、「申命記」など『聖書』の随所に獣姦を禁じる記述がみられるし、ユダヤ教の聖典『タルムード』にも獣姦を禁止する記載がある。

 しかし、実際にはヨーロッパの随所で獣姦は古くから行われていた。古代エジプト時代のフレスコ画やバビロニアの遺跡の壁画などにも、獣姦を描いたものが発見されている。中東では有名な『千一夜物語』にも、獣姦のエピソードはいくつも登場する。

 日本でも古くから、手頃な家畜などと性交渉をもつことは行われていたようだ。そのなかで、ちょっとした事件になったものもあるらしい。『別冊歴史読本 日本猟奇事件白書』(新人物往来社)に収録されているものがある。

 明治41年3月のこと、静岡県である男が夜半に農家の豚舎に侵入し、飼われていた豚と性交しているところを農家の使用人に発見された。

 この男、その後も再び同じ豚舎に現われ、やはり豚とセックス行為に及んでいたため、怒った農家の主人が男とその父親に抗議し、性交した豚を引き取らせた上で、「二度と豚と性交しない」という謝罪文を書かせたという。

 獣姦はしばしば人間とのセックスが困難な場合の代替として行われることが少なくないが、なかにはその独特の体験にのめりこんでしまい、対人間とのセックスに興味を失ってしまうケースもあるという。
(文=橋本玉泉)

『禁じられた性体験〔獣姦〕告白集』

 
実体験者の手記!!!!!


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