我々が普段、特別に意識することなく接している多くの漢字。しかしながら、漢字文化を生んだ古代の中国の人々が現代とはあまりにも違いすぎる価値観を持っていたために、その語源を聞くと「ギョギョ」となってしまうものも多い。
たとえば、中国の正式な国名にも取り入れられている「民」という字の成り立ちは、「目を針でついて失明させられ、奴隷になった人間」というもの。また「女」という字も、三つ指ついてかしづく女奴隷からつくられた象形文字である。
このほど、中国の有名なフェミニスト(女権主義者)の葉満天らにより、「『嫌』、『奴』などの女へんを含む漢字は性差別的だから見直すべき」との提言がなされた。
「『嫉妬』などの言葉に私たち女の文字が使われているのは不平等」
という心情であるのではないだろうかと、中国国内からは既に冷ややかな目で見られているらしい。ちなみに、日本を代表するフェミニストの田島陽子氏も、かつて同じような主張をしていた。
漢字改革やジェンダーフリーの是非はさておき、多くの漢字のルーツは、確かに性的であったり、過度に封建的であったり、グロテスクであったりということは間違いない。
「多くの場合、心情を表す言葉に女へんが用いられていますが、女性をセックスの対象として見立てたものもあります」(中国史研究者)
娯楽の「娯」の字は、性的な奉仕によって女性が男性を楽しませるという意。「姦」の字は、女が三人集まってうるさい様から「かしましい」の訓も持っているが、女を一カ所に追い立てて「強姦する」という熟語のほうが、一般にもなじみが深いのではないだろうか。奴隷の「奴」の字も、女性を性奴隷として扱ってきたことから生まれた漢字であるし、また「雌雄を決する」という慣用句も、オスがメスの上に乗ることから転じて、優劣・勝敗を定めるという意味を持っている。
それでは、古代中国では、「完全なる飼育」を地で行くか、あるいはそれ以上のエログロが一般的に行われていたのか。
「古代では、主に漢字を扱っていた文化人のたちのたしなみがそれでした。が、漢字が広く伝播するのに伴って、高い階級が発祥の、今で言えば『エログロな』文化も、大陸の一般庶民の間にまで広まっていきました。たとえば20世紀初頭まで、纏足といったことが一般的に行われていましたが、女性の足を縛って成長させなくしたのは、『そうするとアソコのシマリがよくなるから』という迷信によるものです」(中国史研究者)
ちなみに、「なぶる」という言葉には、二通りの書き表し方がある。「嬲る」と「嫐る」である。この場合に限っては、男が二人で女が責められる3Pも、女が二人で男が責められる3Pも再現されているのだから、「漢字は女性差別!!」とはいえないかも!?
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