牛丼のすき家、衣料品のユニクロを例に出すまでもなく、世はデフレ一直線。業界内の生き残りを賭け、薄利多売でシノギを削るのが現在の風潮だ。
もちろん、風俗業界にも低価格路線が蔓延してきている。例えばデリヘルの場合、60分7,000円だの70分8,000円といった感じで、従来の価格設定のおよそ半額くらいになっているところもチラホラ。しかも、「安かろう、悪かろう」ではなく、そこそこ可愛い嬢がお相手してくれるという良心的なお店も多いときたもんだ。
こうした流れは、利用客である我々にとっては非常に喜ばしいこと。繁華街の外れのほうには1時間2,000円もかからずに利用できるレンタルルームもあるので、実質”諭吉さん1枚”でスッキリできるのだから言う事ナシ!
しかし、これだけプレイ代金が安いとなると、女の子の手取り額が気になってしまう。一例として、都内のあるお店では、客の支払った代金はお店と嬢でキッチリ半分に分けている。つまり、60分7,000円コースの場合は3,500円が女の子の収入になるわけだ。
たとえ、1本抜いて3,500円にしかならなくても、10本抜けば3万5,000円になる。こう見るとまさに薄利多売で、たくさん抜けばそこそこ潤うように思われる。
ところが、いかんせんこのご時世、お店側が赤字覚悟で料金を下げてもそれだけで客足が伸びるほど甘くはないようだ。嬢が6時間お店に待機して、お客につけたのは1回だけという事態がよくあるらしい。こうしたケースはレアではなく、どのお店でも日常的に見受けられる風景。つまり、日給5,000円すら稼ぐことのできない嬢が急増しているのだ!
嬢にしてみれば、この程度の収入では生活していくことは難しい。それゆえ、副業を兼ねるケースが増えている。副業といっても、「お店に内緒でオプション料金を要求して本番させる」や「お店で稼げなかった日は帰りがけに出会い系で相手を募って援助交際する」といったダークなビジネスではない。
牛丼屋やハンバーガーショップ、コンビニ、ピザ屋などのバイトと掛け持ちせざるを得ない嬢がたくさんいるのだ。
「楽してお金を稼ぎたい」
風俗業界に飛び込む女性は多かれ少なかれ、そう思っていたはずだ。だが、現実は甘くなく、風俗とバイトの”二足のわらじ”を履いている嬢が数多く存在している。つまり「楽して稼ぎたい」とは言いつつも、意外と働き者が多いと言えよう。仕事の選り好みばかりをして、ロクに働こうとしない無職のオッサンたちとは大違い。勤労意欲旺盛な嬢達は、本当にエロ偉い!!
ちなみに、筆者のオキニの風俗嬢は、某笑顔無料のファストフード店でバイトを掛け持ちしている。プライバシーの一線を越えないよう、どこの店舗で働いているかは聞かなかった筆者。しかしその話を聞いてからというもの、そのファストフードで制服姿のアルバイトの女性を見かけると、途端に風俗に行きたくなってしまうように。困った条件反射である。
(文=所沢ショーイチ)
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