『「こんなの見たい」はアナタがつくる 全員参加型メーカー』というキャッチフレーズと共に、今、AV業界に新たな風を起こそうとしているメーカーがある。老舗中の老舗、ジャパンホームビデオが仕掛ける【EROTICA(エロチカ)】がそれだ。2月26日発売の6作品を皮切りに本格的に始動開始。
*6作品のラインアップは以下の通り(価格はすべて1,980円)
◆『元・モー○ング娘。研修生が、セクシータレントに転職』小阪みちる
◆『麻倉憂といく! 混浴露天バスツアー』麻倉憂
◆『素人男優をスカウトin渋谷「あなたのテクニック、ワタシで試してみませんか?」』紗奈
◆『セックス中に落とさなかったら100万円』RUMIKA
◆『櫻井ゆうこが童貞クンに、正しいセックス教えます』櫻井ゆうこ
◆『素人ギャルズLEVEL A Ver.W』秋元美由、桐生さくら、橘ゆめみ、愛璃みい他
キャッチフレーズからも分かるように、EROTICAがやろうとしていることは、今まで観る側であったファンの意見を取り込み、よりファンのニーズにあった作品を送り出すということ。言うならばそれは、AVが本来の持つ力を取り戻すことにも繋がるのではないだろうか。果たして、EROTICAがやろうとしていることの真意は? EROTICAの広報と、第1弾の企画色豊かなラインナップの中から『麻倉憂といく! 混浴露天バスツアー』の麻倉憂ちゃんに話を伺った。
──まず、EROTICA本格始動に至った経緯をお聞かせください。
広報(以下、広) 近年の市場傾向として、単体女優モノよりも、企画モノの方が元気良いという背景があります。実際弊社でも、3年くらい前から女優モノに企画的な要素を取り入れた作品をリリースしはじめ、手応えを感じていました。そこで、しっかりとした”企画”に取り組みたいと思ったのがそもそものきっかけです。それで、95年にスタートしたレンタルの王道レーベル”EROTICA”を復活、リニューアルさせていこうということになりました。それが09年の5月くらいのことですね。市場では「単体は売れない」という声も出ていたこともありまして、今こそ”企画モノ”なんじゃないかと。
──実際に今のAV業界を見渡し、企画が強いメーカーはどこなんでしょう。
広 プレステージさん、SODさん、S級素人さんなど、とても優秀なメーカーが業界にはたくさんあります。新規顧客ももちろん開拓はしたいんですが、差し当たりはどうしてもお客さんの取り合いになってしまうと思います。現在の市場からシェアを確保するというのは並大抵のことではないことも分かっています。「老舗EROTICA!!」といっても、誰も見向きもしてくれないでしょう・・・。それで、今まであったものすべてを捨てて、一から作り直そうと考えました。
──メーカーのコンセプトは『「こんなの見たい」はアナタがつくる 全員参加型メーカー・EROTICA』ということですが、それは今後どのようなカタチで表現されていくのでしょうか?
広 どこかが売れたら、右にならえで一気にマネするという業界の流れは、お客さんももう飽きてるんじゃないかと思います。作品を作る側としても、いい加減その流れを良しとはしていないです。結局、お客さんは何を観たいんだろうという、根本に立ち返ったんです。そこで、実際にお客さんが作ったらどうか? という一種のワルノリに近い感じで始まったんです(笑)。
──その第一弾が2月26日からリリースされるわけですが、ここからは、その作品の中から『麻倉憂といく! 混浴露天バスツアー』に出演されている麻倉憂さんにもお話を聞きたいと思います。まず、独身男性10名とのバスツアーということですが、この10人はどのようにして集まった方なんでしょうか?
広 昨年10月に、EROTICAのHPで募集しました。
──麻倉憂さんをキャスティングされた理由は?
広 従来のキャスティングだと、女優さんを制作陣が面接して決めるものですが、今回は、お店と問屋さんに徹底的にリサーチして決めました。一番、お客さんに接している人たちからのナマの声はやはり説得力があると思ったんです。
麻倉憂(以下、憂) 嬉しい♪
──憂ちゃんは、初めてこの作品のお話を聞いたときは、どう思いましたか?
憂 う~ん、どうしようかなって感じですかね。私、人が苦手なんで。
──人が苦手って(笑)。えっと、作品の中で大乱交ありますよね。
憂 あっ、時間が経てば大丈夫なんですよ。打ち解けるまで時間がかかるのかも。
──「こんなの見たい」はアナタがつくる、というメーカーコンセプトはそのまま、女優さんが作りたい、こういうAVに出たいという希望も叶えることができるとも受け取れますが、何か憂ちゃんのフェチ的な部分で叶えたいことはありますか?
憂 ……(熟考)。言っちゃってやれなかったら、最悪なんで言いません(笑)。
──(笑)。じゃ、質問を代えて、好きな男性タレントさんは?
憂 大泉洋!
──即答! そして、シブイですね。どういうところが好きなんですか?
憂 全体的に。立った感じもカッコイイし……。
──顔じゃないと。いや大泉さんに失礼ですが。
憂 なんか、顔というより、オーラというか雰囲気というか。
──付き合う時に男性に求めることは。
憂 頑張っている、尊敬できる……う~ん、見下さない感じ? チャラチャラしている人が苦手。
──で、質問を戻しまして(笑)、今後EROTICAでやりたいことは?
広 コスプレしたいとか南の島に行きたいとか。
憂 とにかく都内から離れたいですね。プライベートでも旅行好きなので。
──最近はどこか行きましたか?
憂 札幌に。思い立ったらスグです。
──現地では観光スポット巡りとかするんですか?
憂 いや、もっぱら美味しいもの巡りです。
──オススメの場所とかありますか?
憂 長野の山菜がスゴイ美味しかった。おこわのダシが違うんですよ!
──通ですね。じゃ、AVの撮影で日本中周るってのは?
広 47本作るの?(笑)
憂 大泉洋さんの『水曜どうでしょう』みたいな感じで、サイコロで行くところ決めるみたいなのやりたい……かも。
──沖縄とか南の方もいいですよ。
憂 あっ私、太陽苦手で。なんかフラフラするんですよ。
──夜行性?
憂 いや全然、夜寝ますけど(笑)。
──なんか「私のことには放っておいて」っていうオーラが漂ってますね(笑)。
憂 それ、良く言われます。でも実はそんなことなくて、自分ではフレンドリーオーラを出しているんですけど。
──気を取り直して。では、EROTICAでやってみたいことは……
憂 う~ん、苦笑されるような感じのものに出たい。
──えっ、苦笑?
憂 良くないですか? 苦笑。
ツボに入ると憂ちゃんが一番笑いマス
広 まっ、出る人、観る人、作る人が意見を出し合ってこそのEROTICAだから、そういうのも、ひとつの意見として有りだと思います(笑)。
──じゃ、とりあえず大泉洋さん似の男優さんを是非(笑)。他に趣味とかは?
憂 ゲームが好きです。
広 おっ、実はEROTICAの目指すところのひとつが、ゲームやアニメのムーブメントなんですよ。『ラブプラス』『けいおん!』などが昨年人気を博しましたが、見ている側から二次、三次創作が発生する環境ってAVにないですよね。
──メーカー的にやりたい企画はありますか?
広 我々のようにどっぷりこの業界に浸かっていると、ある程度計算しながらスケベなことをしているんです。でも真のエロスはそういう計算のないところから急に発生するじゃないですか。だから全然違う視点をファンの人に注入して頂き、新しい世界を広げていきたいです。
──「こういうAVが観たい! 」とユーザーが発言すると思いますか? 草食系男子の増加ではないですけど、奥ゆかしい人が増えていると思いますが。
広 そうなんですよね。だから、例えばweb上にパッケージを並べて、ユーザーに「どこがダメですか?」とダメ出ししてもらうところからスタートしたいと思います。「なんであのアングル使っちゃうんだよっ!」とか「全然、憂ちゃんの良さ出てないよ」とか。
──では最後に、憂ちゃん、EROTICAそれぞれユーザーに向けてひと言。
憂 この作品では(『麻倉憂といく! 混浴露天バスツアー』)素の自分がスゴイ出ているので、スゴク楽しそう。(パッケージの裏を見ながら)私、普段、こんなにフェラ顔笑ってないし(笑)。こんなダブルピースもやんないし。これから、もっと自分の知らないいろんな素の顔がEROTICAでは出せるかも……。ユーザーさんからもこの作品を観て意見を貰えたらと思います。
広 ウチもいきなり大人気の麻倉憂ちゃんに出ていただいて、良いスタートが切れました。本当にありがとうございました。EROTICAはファンと共に作り上げるメーカーです。是非ともホームページに掲示板もありますので、そちらにドンドン意見を書き込んでいただきたいと思っています。もちろん、現在のAV業界に対する不満などでも構いません。今後ともEROTICAをよろしくお願いします。
◆「こんなの見たい」はアナタがつくる 全員参加型メーカー EROTICAオフィシャルHP
◆麻倉憂ブログ「憂の『うたた寝』」
温泉で上気した憂ちゃんが色っぽい♪