【在宅アニメ品質管理者 定期作業報告 4】

2010年新春アニメはどれを観る? カテゴリ別アニメ独断下馬評!!

『デュラララ!!』公式サイトより

 年末年始、レコーダーの容量空けや、まとめてアニメ一気観など、みなさんアニメ漬け生活を送られたと思うが、ボンヤリしているうちにもう2010年冬クールのアニメが続々とスタートしはじめている。筆者はなぜか、レコーダーがアニメと認識した番組をすべて観ることになっているので、「このアニメを観る、観ない」という選択肢は存在せず、「酷い目にだけは遭いませんように」と祈るような気持ちで予定表を眺めることになるのだが……。

 そんな不健康な人間から、健康で文化的なアニメ生活を送りたい読者に向けて、2010年冬クールの注目作や見所、避難勧告などを適当な基準を設けて期待度を★5点満点で採点しピックアップしてみたので、番組選定の参考にしてみて欲しい。

■正統派!? 観れるならとりあえず観とけ枠

 まずは、アニメファンの中で本命視されているアニメから紹介する。各アニメは地方により放送局・時間が異なるので公式サイトから詳細を確認して欲しい。

デュラララ!!
 筆者の今クールのド本命はこの『デュラララ!!』。原作は既アニメ化作品『バッカーノ!』の成田良悟で、ライトノベルの中でも出色の出来だ。さらに制作スタッフも『バッカーノ!』からスライド。監督・大森貴弘は『夏目友人帳』に筆者のトラウマ作品でもある傑作『恋風』などを手がけている。とりあえず、一作品だけ観るならこれをオススメしておきたい。
掛け値無しに楽しみ度 ★★★★★

ソ・ラ・ノ・ヲ・ト
 テレビ東京とアニプレックスの肝いりで開始される、原作無しのオリジナルアニメ放送枠「アニメノチカラ」第一回作品がこの『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』。
 1/4に第一回放送されたが、なんだろうこれは……。大枠は平和な楽器としてのラッパを愛する少女と、戦場での死人を生む合図としてのラッパを対比させていく話だと思うのだが、全編に漂う整理された合成感はただ事ではない。一体これからどうなるの……?(お話としてもアニメとしても)なんだか色んな意味で日本深夜アニメの集大成になりそうな予感に胸が張り裂けそうです。
キメラアニメ度 ★★★★★

バカとテストと召喚獣
 2010年の『このライトノベルがすごい!』で1位を獲得し、鳴り物入りでライトノベル原作アニメとして放送される、この『バカとテストと召喚獣』。事前の期待も高いようだ。しかし筆者は原作ファンではあるが、普通の楽しめるアニメに仕立てるには大変難易度が高そうな作品で、エンターテイメントから距離を取ったアバンギャルドな映像作品になりそうな予感がする。なにせ、主人公の所属するクラスは、ちゃぶ台に腐った畳を強制されているわ、バトルもカードゲームなのか召還獣なのか、ただのテストの成績なのか判然としない作品だ。情報の取捨がエンタメとして成立するかの境目だと思われるところに、『ef – a tale of memories.』に、『夏のあらし!』を手がける監督・大沼心。いずれの作品も原作+懐メロとか、変な画面構成などでひと味もふた味も付け加える作風に思える。え~と、なんだろう。秀吉くんをかわいく描いてくれれば乗り切れると思う。覚悟してます。
初回は正座で見守りたい度 ★★★★☆

刀語
 昨年NO.1ヒット作『化物語』(まだ完結してないけど)の原作・西尾維新のアニメ化2作目は毎月1話・各話1時間放送の大河アニメ『刀語』。監督・元永慶太郎、脚本・上江洲誠は、『School Days』をはじめ、萌え系原作でよくタッグを組むコンビ。どの作品も普通の作品からどこかはみ出たテイストを持ちながら、きっちりエンタメとしてまとまっている印象だ。キャラクターデザインも、落ち着いているというか今風ではなく、とにかく動かしまくる意志を感じる。ケレン味100%で最初から視聴者を驚かせた『化物語』と違い、変則的な放送体系とは裏腹に少々地味な印象を受ける。1カ月1本の長いスパンを持たせるインパクトを視聴者に与えられるかが正否の大きなカギだと思われる。
初回放送で大アクションシーンを期待度 ★★★☆☆

■パンツ&おっぱい枠

 深夜アニメの華と言えば、パンツ&おっぱい! ということで、やっぱり外せないのはお色気アニメ枠。この枠のアニメが楽しめるか否かで一週間のアニメ生活がつらくも楽しくもなるので、個人的にかなり重要な番組になっている。

ちゅーぶら!!
 女子中学生の下着部の話になるそうです。第一話先行放送を観てかなり驚いたのだが、まったく下着シーンがエロくなく、下着豆知識がそこら中に埋め込まれているが別にためになりそうなわけでもない、不思議な作品。一体ここからどんな物語になるのか分からないので注視したい。が、きっと分からないまま終わる予感もする。
下着知識は増えるかもね度 ★★☆☆☆

れでぃ×ばと!
 お嬢様を育成する嬢育科と執事・メイドを育成する従育科が並立する権力構造があからさますぎる名門私立学園が舞台の執事・お嬢様お色気アニメ。監督・キャラクターデザインは、『かのこん』スタッフで、鉄壁のお色気陣だ。こちらも第一回先行放送を観賞したが、異様に物語・画面構成に凝りながら、ほぼ内容の無い話を語るという高度な表現が行われていて妙にスリリングだった。あと、ちゃんとエロいです。妙な作品だけどオススメ!
エロ難しい度 ★★★☆☆

聖痕のクェイサー
 ザッツ・エロエンタメアニメ『クイーンズ・ブレイド』のむっちりおっぱい監督・金子ひらくが手がける『聖痕のクェイサー』。しかも今回のおっぱいは、興奮すると乳が溢れ出るらしい! 最低だ! ……絶対観る。
おっぱいっていうか乳度 ★★★★★+★(聖乳分)

■その他注目作&放送作品

 文字数も尽きてきたので駆け足で、筆者の注目作から順番に紹介していこう。

はなまる幼稚園
 制作・ガイナックス、監督・水島精二で、原作もなかなか面白く、隠れた注目作か。予告編を観る限り、なんだか『ぽてまよ』っぽくもあり楽しみだ。
萌えと見せかけ感動作?度 ★★★★☆

おまもりひまり
 作画パート完成後に、劇伴をつけたという”あやかしサウンドシステム”を採用。音楽担当はベテラン橋本由香利とのことで、まぁ不思議なウリながら見所があるのはいいことではないだろうか。手堅くまとめてきそうな原作に布陣だ。
この作品が面白いとぐっとアニメ視聴が楽になる度 ★★★☆☆

おおかみかくし
 『ひぐらしの鳴く頃に』、『うみねこの鳴く頃に』の竜騎士07原作作品。前クールの『うみねこ』は、筆者に忘れられないショックと、意味不明の感慨を与えた驚異のアニメだったが、この『おおかみかくし』はどうなるのか……。強大な中二系暴風域の襲来が予想される!
そうは言っても竜騎士07は気になる度 ★★★★☆

ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド
 吸血幼女に、バイオレンスシーンに、シャフト・新房昭之。ガツッと視聴者像が見えるいいプロダクト。
いつまでも心に中二病を持っていたいと願う大人向け度 ★★★☆☆

 と、いうところで、約束していた文字数を約二倍ほどオーバーしてしまった。筆者の放送前予想はこのような感じだが、適当に参考にしたり鼻であしらったりしながら新しいアニメライフをエンジョイするといいだろう。最後に、その他のアニメ情報も掲載しておくので、各自チェックの上、戦いに備えて欲しい。

のだめカンタービレ フィナーレ
大団円期待度 ★★★☆☆

COBRA THE ANIMATION
寺沢武一コンテのOVAはかなりスゴかったので期待度 ★★★☆☆

ひだまりスケッチ×☆☆☆
盤石の安定度 ★★★★☆

増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和+
まぁ間違いないよね度 ★★★☆☆

怪盗レーニャ 
モーヲタのモーヲタによるモーヲタのためのアニメ度 ★★★☆☆

ハートキャッチプリキュア!
脱・大きなお友達!?度 ★★★★☆

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