☆LUNA☆ちゃんとNPO法人ノアール理事長・熊篠氏
9月29日から10月1日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて第36回国際福祉機器展H.C.R.2009(Int.Home Care & Rehabiritation Exhibition 2009)が開催された。世界15ヶ国から491団体が集まり、車イス・ベッド・浴槽・トイレ・自助具から福祉車両までさまざまな福祉機器を展示する、日本の福祉にとって非常に重要なイベントである。
ここへ「私もお勉強する~」と駆けつけたのは新人AV女優、☆LUNA☆ちゃん。日ごろから友達の目の前でも構わずヤリまくる淫乱生活を送っていたため、AVデビューしたとき周囲の誰もが「へー、そうなんだぁ」くらいのノリで受け入れたという筋金入りのドスケベだ。
当メンズサイゾーでは先日、彼女がAVだけに飽き足らず、単体女優の身でありながらデリヘルにまで籍を置いた事実をお伝えした(該当記事はこちら)。そんなエロの申し子のような娘が、何を思って福祉機器の展示会に!?
「今度”身体障害者のセクシュアリティコンテスト“というのに作品を応募することが決まって、福祉の世界に興味を持ったんです」
意外と言っては失礼だが、本人、大いにマジメな面持ちである。ちなみにギャル風の出で立ちに関しては「撮影の都合で日焼けしちゃって……なんか、すいません」と神妙。ちょっぴり浮いてはいるけど謝ることじゃないですって!
そういうわけで、身体障害者のセクシャリティを支援するNPO法人ノアール理事長の熊篠慶彦(くましの・よしひこ)氏案内の下、AV女優☆LUNA☆ちゃんが国際福祉機器展の会場を巡る。
●車イス体験
最初に☆LUNA☆ちゃんがやってきたのは自動車メーカー、トヨタのブース。後部にリフトが付属したハイエースに、車イスに座ったまま自動収納されるという初めての体験で「スゴイ!ヤバイ!しか言葉が出ない」と感激しきりの様子である。
また、(有)オーエックス神奈川さんのブースでは、電動や競技用など多様な車イスに試乗。車イス自体は足のケガで入院したときに使用経験があるそうで、バスケ競技用の車イスに乗って「知ってるのと全然違う! こんなに早く動き回れるんだ~」とくるくる楽しげに旋回、マッサージ機能付きの生活用車イスでは「ああああ、動きがバイブ的な……これ、股間に当たるように作れません?」とAV女優らしい発想で提案していた。
●ベッド介助体験
次にやってきたのは、パラマウントベッドの”移乗・体位変換用具”コーナー。ベッドに腰掛ける筆者の体を、☆LUNA☆ちゃんの手で車イスへ移し変えてみることに。体重の開きはほぼ2倍。これはなかなか過酷な労働になりそうな気配である。ところが、ベッドと車イスの間を橋渡しするサポート器具”イージーグライド”を筆者の尻の下へ差し込むと、☆LUNA☆ちゃんの細腕でも、座ったままス~ッと横滑りさせられて難なく移動完了。「ただのまな板みたいなのにスゴ~イ」と、介助した本人が一番驚いていた。
●ロボットアーム体験
続いて、オランダからの出展社Exact Dynamics BVのブース。上肢に重度障害がある方をサポートする人工アームの操作体験だ。
車イスに座って手元のキーパッドで軽く操作し、「あれ? なんか私うまくないですか?」と☆LUNA☆ちゃん。確かに、初めて触ったとは思えないほど器用に操れている。テーブルの上に置いたオナホール”TENGA”をアームでつかみ、熊篠氏の局部へ見事ON!
「スピード調節がもっと自在だったらこれでコいてあげられますね~」と、またしても飛び出すエロ提案にはスタッフの方も困惑!?
その他にも自動採尿器や動作補助器具など、いろいろな展示を体験・見学して回った☆LUNA
☆ちゃん。展示会を一日巡った感想は?
「すごく楽しかったし勉強になりました。私は誰もがオナニーとかSEXを自由に楽しめることがとっても大切だと思っていて、それはもちろん障害者の方にもそうあって欲しいんです。けっこう活用できそうな器具もあったんですけど、環境的にはまだまだかなって。障害者の方がSEXに勇気を持つ手助けができたら嬉しいですね」とのこと。
福祉に目覚めた☆LUNA☆ちゃんが、今後どのように活動していくのか要注目である。
(取材・文=瀧昌臣)
☆LUNA☆ちゃんのスマイルで福祉変革を!
◆☆LUNA☆(ルナ)
出身:京都府/身長:158cm/スリーサイズ:B83(Dカップ)・W57・H82/趣味:ドライブ・スノーボード/2009年7月AVデビュー。最新作『ごっくんカリスマ女子校生』アイデアポケットより発売中。公式blogはこちら。
◆特定非営利活動法人ノアール
身体障害者のセクシュアリティに関する支援、啓発、情報発信、イベント・勉強会等を行うNPO法人。設立5周年記念事業「身体障害者のセクシュアリティコンテスト」作品募集中。特別選考委員にリリー・フランキー氏(TENGA賞特別選考委員)、鈴木おさむ氏(映像部門特別選考委員)が参加。応募締め切りは11月15日(日)、賞金総額125万円。詳細はNPO法人ノアール公式HPにて。
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