アメリカ、ニューヨーク発
ニューヨーク市マンハッタンのミートパッキング地区にある18階建てのホテル「ザ・スタンダード」が無料の「ピープ(覗き)・ショー」天国と化し、道行く人々の目を楽しませて(または困惑させて)いる。
このホテルの売り物は、客室の天井から床まで壁一面に広がる大きな窓。その窓辺で、露出狂の気がある人々は昼夜関係なく、わざと通行人から見えるように窓辺でヌードになったり、愛の営みに励んだりしているそうだ。
8月24日付の「New York Post」によると、ホテルはそんな人々の行為に目をつぶっているばかりか、経営難の中これをホテルの売り物にしようとばかりに、客に窓辺で裸になることを奨励している。
アメリカのソーシャル・ネットワーキングサイト「Facebook」でホテル側は、「このホテルに泊まって、あなたの『内にある露出狂』を表現してみませんか? 自慢の写真を、このサイトでご紹介ください!」などとこの現象を煽っている(この一文は後に削除されたらしい)。しかも、「New York Post」取材班によれば、ホテルのスタッフが部屋でヌードになって窓辺に立ち、その様子をビデオに撮るなどして、率先してこのホテルを話題にしようと努力しているという。
しかし、この覗き天国が最近エスカレートしすぎている感もあるらしい。通行人の一人はこう証言している。
「最近、窓辺で男性が自慰をしてる場面を目撃してしまった。そこまで行くと、面白いを通り越して、不愉快だよ」
他にも、全裸の女性がトランポリンで跳ねていたり、ポルノ映画の撮影が客室で行われているのも窓の外から目撃されている。
その後、ニューヨークの女性市会議員から抗議が入り、ホテル側は一応「顧客にプライバシー確保のためにカーテンを使うよう」促すことを心がける、と多少反抗的とも思える返答をしたという。
(文=相馬佳)
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