以前は、3行広告でよく見られた「大人のパーティ」という名の裏フーゾク。最近、この欄で見つけたのが「お見合いパーティ」という文字だった。
通常のお見合いパーティなら、参加したことがある方も少なくないだろう。男女が集まって、自己紹介から始めるアレである。いまさらそんなのは面白くもないと思うが、どうもコレは違うようだ。近頃は、世間の婚活事情に合わせるように、風俗業界も様々な工夫を重ねているらしいのである。不況を乗り切るためには、アイディアが勝負ということなのだろう。
そこで、今回怪しい匂いを放っていたある「お見合いパーティ」へと潜入してみることにしたのだ。以下は、その報告である。
掲載されている電話番号に連絡して、場所と行き方、料金などを確認。相手はあくまでもお見合いパーティを主張するものの、料金は120分で2万円なんて言われれば、これがまともなお見合いパーティのわけがないのは察しがつくというもんだろう（笑）。
案の定、パーティ会場（!?）であるビルの一室に入ってみると、玄関で会費を払わされてシャワールームへと案内される。通常の大人のパーティだと、味もそっけもない部屋着に着替えさせられたりするもんだが、ここは自分の服のままだ。どうやら、お見合いということを強調する演出のひとつらしい。事実、会場にいる男女はそれなりのお洒落をしてきている。特に女性は、こういった裏フーゾクにありがちな捨て鉢な恰好のコが少ない。これなら、お見合いパーティという雰囲気は出るだろう。もっとも、ルックスはそれなりのコが多いようだが……。
こういった大人のパーティだと、まったりとした空間で、それぞれが勝手にパートナーを決めていくというのが常道。だが、ここでは司会の進行によって、お見合い形式で女のコと交渉していくこととなる。なるほど、これなら慣れていなくてもカップルが作り易く、お見合いパーティの楽しさも味わえるかも。主催者側としては、なるべく素人っぽい新鮮さを演出しようということなのだろう。ただ、違っているのはお互いに今後のつきあいを望んでいるわけではなく、今回限りの恋人関係だけっていうこと。趣味だの年収だのっていうことはどうでもいい分、カップルが出来上がるのも早い。目的がはっきりしているだけに、勢いにのって次々と隣室へと消えていくのである。
そして、プレイルームとなっている隣室では、もはや通常の大人のパーティと何ら変わらない光景が、繰り広げられているのだ。レースのカーテンで仕切られたスペースのあちこちで、お見合いの成立した相手同士が、早くも共同作業に没頭中。最初は恥ずかしさで気後れしても、アチコチから聞こえてくる吐息やよがり声によって、いつの間にか自分も昂ってしまうのが不思議なところだ。
さらに、その後はおきまりの2回戦へと突入。再び、パートナーチェンジのためのお見合い風演出を交えながら、別の女性とも親密なおつきあいを敢行。中には、3P、4Pといった複数プレイに熱中するカップルたちも続出する。こうして、酒池肉林の雄叫びが部屋の中にこだましていったのであった。
楽しきゃいいじゃん？