団塊世代のカゲキさは今も健在

持て余した余暇と性欲が原因!? プライド高き団塊世代のストーカーが急増中

お盛んでよろしいんですが……。photo by upton from flickr

 最近、「金沢市に住む80歳男性が60代女性宅にわいせつな雑誌を投函し続けて逮捕」という事件が報道された。

 これまでも、「大阪市の74歳男性が喫茶店経営の60代女性につきまとい逮捕。さらに執行猶予中にまた逮捕」や「名古屋市の74歳男性がアパート管理人の60代女性に9000回の無言電話をかけて逮捕」といった高齢者によるストーカー事件があったが、80歳は史上最高齢。最終的にコトに至れるかどうかはさておき、ストーカー老人が紙面を賑わすケースは近年増えている。

 高齢ストーカーの増加は、警視庁ストーカー対策室も危惧しているようだ。これまで高齢者によるストーキング行為を「50歳以上」という一つのくくりで集計していた。しかし平成18年からは「50~59歳」「60~69歳」「70歳以上」とより細かく分類し、集計するようになった。それまでの「わざわざ項目を作るほど多くないだろう」という常識が通用しなくなったのだ。

 警視庁ストーカー対策室の統計によると、平成18年は60歳以上のストーキング行為者は15人だった。しかし平成19年のデータでは53人と4倍近くに増加。翌年も52人と馬鹿にできない人数となっている。


 何故、平成19年から急激に高齢ストーカーが増えたのか。平成19年といえば、「2007年問題」が起こった年。日本の中核層である団塊世代が、一斉に定年退職を迎えた年だ。

 団塊世代の犯罪検挙率はかなり高い。人口の比率が多ければ、犯罪者数もそれに比例して多くなるのは当然とも思えるが、そこまで単純な問題ではないようだ。団塊世代が少年だった昭和30年代後半は、少年犯罪の件数が現在の3倍以上。学生運動の中心だったのも彼らであり、なかなかカゲキな世代らしい。

「ピンポイントで『団塊世代が悪い』と決めつけるのはよくないと思いますが、この世代の人には『自分がこの国を支えてきたんだ』というようなプライドの高さがあるようです。ストーカーでも、自己愛の強さから拒絶した相手につきまとうケースは多いですね。一概には言えませんが、どこか似たような傾向があるのかもしれません」(心理カウンセラー)

 堅苦しい会社組織から解放され、持て余した時間に性的な欲望を注ぎ込んでしまったのか。社内で気にかけていたあのコから離れるのがよほど辛かったのか。理由はともあれ、今後しばらく高齢ストーカーは減りそうにない。

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