ようやく底打ちか……なんて話も出てきたとはいえ、昨年から続く不況は今もさまざまな産業に暗い影を落としている様子。風俗業界もその例に漏れず、ソープ、ヘルス、デリヘルなど各業種とも厳しい状況が続いているという。だが関係者に話を聞いてみると、どうやら低迷の原因は不況だけではないようなのである。
「最近取材先でよく聞くのが『以前に比べ、特に若いお客さんが減った』という話。確かに待合室でよく見かけるのは中年より上の世代ですし、プレゼント応募のハガキなんかも30代以上の方がほとんどですからね」(風俗情報誌編集者)
性欲が強い&既婚者が少ないことを考えれば、若い男性こそが最も風俗を利用しそうなイメージだが……。ではその原因というのは、一体どこにあるのだろうか。少子化という根本的な問題なのか、それともなぜか各業界で売り上げ低迷の言い訳に登場する「携帯代でお金を使いすぎてしまう」からなのか。
その謎を紐解く鍵は、どうやら彼らの過去にあるようだ。
ある精神科医はこう分析する「実は彼らが思春期を過ごした10年ほど前といえば、ちょうど『援助交際』が社会問題化して来た時期。同じクラスの女子がオジサン相手にせっせとカラダを売っていたのを苦々しく見ていたせいか、今20代を迎えている男性は、上の世代と比べ意外なほど貞操観念が強くなってしまったようです」と。
しかもそれは、学生時代も今も女性と接する機会の少ない、いわゆる「非モテ」系男子により強く見られる傾向があるんだとか。本来最も風俗に通うべき層がその状態では、他も推して知るべしである。
未曾有のピンチを迎え、存亡の危機さえ囁かれ始めた風俗業界。だがそんな状況を打開しようという動きも見られる。
「入店3ヶ月未満の女のコだけを在籍させるお店ができたり、伝統を重んじるソープランドでも『素人』をウリにするところが増えたりしています。またエステやオナクラといった、身体的接触の少ない業種に転じるお店も出てきているようです」(風俗ライター)
風俗で「清潔さ」や「処女性」をウリにしなければならないとは皮肉な話だが、生き残りのためには背に腹は代えられない……といったところだろうか。
STOP THE BITCH CAMPAIGN 援助交際撲滅運動
伝説のカルトシリーズ