5月29日、渋谷のクラブ『GAME』にてちょっぴりワケありの女のコたちによる世界初（?）の布団プロレス『Girls Ground Wrestling』（以下、GGW）が開催された。
この”布団プロレス”というのは、文字通り、布団をリングにして戦うプロレスのことで、ルールはいたってシンプル。打撃なしのグラウンド攻撃のみで、それぞれのコーナー、というか布団の隅に置いてある赤枕、青枕を使った攻撃でフォールを奪い合う。特別ルールとして、膝枕ブレイクというものがあり、特別布団サイド席（いわゆるカブリつき）にいるお客さんの膝枕で、5秒間の休憩を取ることが出来るのだ。ちょっぴりエロい？
今回がこのGGWのプレ旗揚げ公演。お客も開催者サイドもすべてが手探りの緊張感漂うイベントとなった。
対戦カードは、
【第１布団】（GGWでは試合のことをこう呼ぶ）
元・制服○○委員会 VS なりきりPerf○me女子大生（元アイドルが再起を賭けて、なりきりアイドルに挑む! 涙の再デビュー懇願マッチ!）
【第２布団】
歌手･イン子 VS 女優･ナナエ（女の花道、三角関係清算マッチ!）
【第３布団】
ギャルサー池袋ウエストポーク所属ファイター VS 人気インディー女子プロレスラー（最強ギャルサーからの刺客対プロレスラーのプライド）
【第４布団】
トランスパラパラAD VS ガ○ダムアイドル（スポットライトは誰のモノ!?）
といった、ある意味すべての試合が異種格闘戦の様相。
女のコ同士のじゃれあいのようなほのぼのした試合もあるかと思えば、本格的なサブミッションを駆使して闘う者もいて、その結末のまったく分からない様が、想像以上のエンターテイメント性を生み出していた。いい意味でカオス状態! お客さんも巻き込んでのお祭り状態!
特筆すべきは、選手のキャラが立っていることは当たり前としても、それ以外の脇役が本当にいい味を出している点。オープニングアクトで魅惑のセクシーダンスを披露した、AVの世界で知らぬものなし、倖田李梨。司会のお笑い芸人、「自然隊」のシンゴと「ライオンヘッド」のリーダーの二人の客の温度を計りつつ繰り広げられる軽妙なトーク。最初から最後まで一言も喋らず、ただ布団とシーツ直しに登場する仲居さんというか女将。そして、一番の功労者、試合中のボソッとつぶやくひと言が的を得ている謎のレフリー。
アメリカのプロレスWWEを彷彿とさせるこのキャラクターたちと物語。今回、ニコニコ動画での生放送もあったのだが、思いもよらぬ大盛況のため、中断を余儀なくされるというハプニングまで発生! いやはや、まったく何が起こるか分からない。予測不能の面白さ! 今後、何やらいろいろとネット上でも新たな展開があるらしいので、興味深く追っかけていきたい。
ちなみに、次回開催はすでに決定!
◆日程：2009年7月31日（金）◆時間：調整中（19:00頃～の予定）
◆場所：渋谷「ＴＨＥ ＧＡＭＥ」http://www.club-game.com/ ◆TEL：03-6419-8324
何より気になるのは、第4布団に出場した可愛い過ぎるAD（本職）。というか、ADの仕事に支障はないのか?
偶然にせよ、そうでないにせよ、このイベントを観た&知った人たちは、共犯関係のような連帯感を持って、今後のこの団体をナマ暖かく見守る覚悟が必要なのかもしれない。
（ライター:深海まこと）
★Girls Ground Wrestlingオフィシャルブログ
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