天才生徒会長ラン様に思いっきり中出し！ お嬢様とのきっつい主従関係と、えっちでトロトロにとろけてしまうかわいらしさのギャップを楽しもう。
ラブコメディーの王道のひとつが、ツンデレ系高飛車お嬢様とラブラブになるというもの。まー、お金持ち高慢お嬢様って実在するのを見たことがないんですが、だからこそのファンタジー。マンガやギャルゲーにもたいていひとりはいるこのタイプのキャラですが、逆にメーンヒロインになることはほとんどありません。ルートとしてはあるんだけどメインじゃないのよねー。
そんなわけで、メーンヒロインとして高飛車お嬢様を堪能したい、しかもエロリミッター解放で見たい！ という方に絶賛オススメなのが、この『ラン様はすこしだけ』（ヒット出版社）。むっちり系貧乳美少女お嬢様とのめくるめく肉欲の日々を味わえますよ。
とある財閥の一族にして、学園理事長の孫。そして、全国学力1位3年制覇という究極のお嬢様、神納ラン。ある日突如美しいお人形のような彼女に、なんてことのない平凡な男子、柏明（かしわあきら）が選ばれて恋仲に！
ありがちな展開に見えますが、この明という少年が極めてくせもの。そしてラン様が極めてかわいい。表向きは、鋼鉄のように何者とも相容れないガンとした態度をとり冷酷非道に見えるラン様ですが、これが思った以上にマジメで、しかもツン1：デレ9くらいのデレッデレな子。パッと見怖いけど、つついたら割れる風船みたいな子です。
一方明は、ほんと偶然選ばれたような凡才キャラに見えるのですが、やはりラン様の選択眼は鋭いとでも言うべきでしょうか、下手に出て尽くすように見せかけて、性的な部分に関しては相当な攻め気質。丁寧な言葉で女性をトロトロにしながら、丹念な前戯と獣のような激しさで攻め立てるので、ラン様はメロメロ。
普段は明を振り回すように見えるラン様ですが、セックスになると主導権を握るのは明。この展開がとにかく爽快。高慢な女の子が快楽に堕ち、恋してしまう描写は極めて秀逸で、完全にとろけてしまいます。
またセックスシーンでも中出し描写がとんでもなく気持良さそうなんだなあ。男性側から見ても中に吐き出す気持良さを精液で描写していますが、好きな相手に出される気持良さを女の子側からも描いているので、攻められても嫌じゃない、むしろうれしいとなるラン様の気持ちが手に取るように伝わってきます。
後半、ラン様に釣り合うために立派な男子にならんと、明も鍛え上げられます。かなり凛々しい青年になった明、その一環として学校の女子99人斬りをラン様に命じられる、という相変わらずのラン様めちゃくちゃっぷり。しかし最後、完全服従状態だった明も「完全な男」になるためにある行動に出ます。それは、色々ふたりで過ごしてきためちゃくちゃな生活と比べても、とっても難しい試練。
試練を乗り越えて、ふたりは本当の意味で向かい合います。最終回クライマックスのセックスが、最高に良いのです。本当に好き同士だから、全裸対全裸。ゴージャスな生活をかなぐり捨てて、まさに文字通り裸一貫なふたりはエロティックで天国にいるかのごとき幸せ！
高飛車少女が性におぼれるのが見たい人、むちむち貧乳少女の中出しセックスが見たい人、ギャルゲー的に物語を楽しみたい人など、非常に色々な人にお勧めしたい1冊です。
いやあ。お嬢様って本当にいいものですね。
（文＝たまごまご／たまごまごごはん）
