物心ついた頃から、チンコをイジるのが大好きだった。
筆者は、小学生の頃に疑似オナニーを覚えていた。誰に教わったわけでもなく自然と辿りついたその方法は、皮をムンズと剥き、自分の唾液をカリの部分に塗りたくるというもの。
そしてヌメヌメになった箇所を指の腹でツツっと触っていく。すると、全身がゾゾゾっと震えてなんとも言えない快感に酔うことができた。
そんな日頃の鍛錬のおかげか、中学生になる頃にはズル剥け状態となっていた。つまり、精通より先に大人チンポになっていたのだ。
その結果、筆者は自分のチンポにチンカスが溜まっているのを見たことがない。常に清潔なチンポなので、トイレに行くたびにムラムラしてしまう。
こ、このチンポを咥えてシャブシャブペロペロしたい!!
だが、身体が致命的に固い筆者なのでその願望は叶わない。もちろん他人のチンポには吐き気しか感じないので、フェラチオを一度もすることなく生涯を終えるのは間違いないだろう。
ある日のこと。筆者のTwitter(@tokosyo5)に1通のダイレクトメールが届いた。
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いつもコラムを楽しく読ませてもらっています。
29歳の独身で、関東の外れのほうでOLしてます。
エッチが上手になりたいんですけど、ショーイチさんにアドバイスをもらえたらって思っています。
いきなりのメッセージで恐縮ですが、他に相談できる人がいなかったのですいません。
Y子
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エッチに関する女性読者からの相談メールだ。
男性読者からのメールは全て無視している筆者だが、女性からのSOSにはできるだけ応対するようにしている。
情けは人の為ならず。いつか巡り巡って自分のチンポに返ってくるのだから。
このY子ちゃんに返信する前に、まずは彼女のアカウントを確認してみることにした。
すると、アカウントを作ったばかりのようでつぶやきはゼロ。フォローもフォロワー数もゼロだった。つまり、筆者に連絡するためだけに作った捨てアカウントというやつだ。
アイコンもデフォルト状態のままなので、容姿もまったく不明だ。
しかし、“生きとし生ける全ての女性は俺のセフレ候補”という信念があるので、全力でY子ちゃんの相談に乗ってあげることにした。
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初めまして、Y子さん。
メッセージありがとう。そして、いつも私のコラムを読んでくれて感謝です!
私に相談したということは相当お困りなんでしょう。
勇気を出して連絡してくれたY子さんのお気持ちに応えたいです!!
でも、“エッチが上手になりたい”だけでは上手にアドバイスできません。
もう少し詳しく教えてもらえますか?
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Y子ちゃんのメッセージが届いてから5分後には返信を終えた。夜だったがこれだけ早く返信したのですぐに返事が来るだろう。
どんな相談内容なのかワクワクしながら待ったが、一向に返事が来ない。
これはもしかして冷やかしだったのか? ちょっとだけ不貞腐れてしまった。
そして、半日ほど経ってから返信が届いた。
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ごめんなさい。ショーイチさん。
こんなに早く返信を貰えると思っていなかったので、メッセージに気づきませんでした。
具体的に言うのは恥ずかしいのですが、今までフェラチオが下手だと何度も言われています。
そのせいかお付き合いしてもあまり続かないことが多くて。
そこで思い切って相談させてもらいました。
難しいかもしれませんが、コツだけでも教えていただけますか?
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残念ながら「ショーイチさんとシたい」ではなく、アドバイスだけを求めているタイプのようだ。だが、女性読者の気持ちを無視することはできない。
フェラチオのコツを言葉だけで伝えるのは相当難しいものだ。筆者なりの上手なフェラチオのポイントをまとめてメッセージで返信する。すると、数時間ほどで返信が届いた。
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ありがとうございます。
こんなに丁寧に教えてもらえるとは思っていませんでした。
思い切って言いますね。
ショーイチさん相手に実践をお願いしたいのですがどうでしょうか?
もしお相手いただけるなら、私の画像を送ります。
色々とお忙しいでしょうが検討してもらたら嬉しいです。
Y子
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クックックック…。
ずいぶんと遠回りしたお誘いだったわけだ。まぁ、いきなり「ショーイチさんとシたい」と正直に伝えることに抵抗があったのだろう。
鼻の下を思いっきり伸ばしながら「もちろん大歓迎ですよ」と返信する。そして、それから数時間経ってY子ちゃんから写真付きのメッセージが届いた。
ま、マジかよっ!?
そこに写っていたのは、今から17年ほど前のテレビドラマ「ウォーターボーイズ」に出演していたころの“石原さとみ”を彷彿とさせる可愛いコちゃんだったのである!!
顔が真ん丸でゆるキャラみたいな感じとでも言えばいいのだろうか。とても29歳には見えないくらいの童顔だった。
バストアップの写真だったのでスタイルの良し悪しはまったく不明だ。だが、「スタイルの分かる写真もくれ」なんてことは言えない。
それに、これだけ可愛いコだったら、こちらから土下座してでもヤりたいレベルだ。
すぐに筆者も自分の写真を添付して返信を行う。ここから詳細を詰めることとなった。
彼女の最寄り駅を聞き、上野で待ち合わせすることにする。上野駅なら乗り換えなしで来られると判断したからだ。
そして日時を決め、無事に約束が成立したのだった。
約束の日。自宅の目の前にあるバス停から上野行きのバスに乗り込む。電車で行ったほうが少しだけ早く到着するのだが、バスならほぼ歩かずに済む。
余計な体力を消費せず、持てる精力を全てY子ちゃんに注ぐのが狙いだ。
渋滞に巻き込まれることもなく、約束の10分近く前に上野に到着。バス停から上野駅中央改札・広小路口前にある「翼の像」に向かう。
筆者が到着すると、すぐにY子ちゃんらしき女性を発見!
小走りで駆け寄り、声をかける。
「お待たせ、Y子ちゃん。だいぶ待たせちゃったのかな?」
「い、いいえ。10分くらいです」
「そ、そんなに待たせちゃったの? ゴメンね。俺ももう少し早く来ればよかったね」
「へ、平気です。これくらい」
挨拶を交わしながら彼女をじっくりと観察する。
体型のほうは中肉中背といった感じで、特筆すべき点はなさそうだ。
顔は貰っていた写真とほぼ同じ。丸い顔が本当にキュートで、化粧はかなり薄目だった。
やはりとても29歳には見えない。JKの制服を着させて街を歩かせても、何の違和感もないだろう。
よしっ、まずは様子伺いのため、この若く見えるというのを話題にしよう。そう判断して会話を続ける。
「それにしても本当に若々しいね」
「え?」
「実際の年齢より10コ近く若く見られるでしょ?」
「そ、そんなにたくさんじゃないですよ」
「でも、年上に間違えられたことはないでしょ?」
「は、はい」
「それはY子ちゃんが可愛いからだよ。貰っていた写真よりずっと可愛いから、俺は今すごくドキドキしてるんだよ」
「そ、そんなぁ。しょ、ショーイチさんもすごく若く見えるじゃないですか」
「あ、ありがとう」
「もう51歳なんですよね? まだまだ余裕で30代で通用しそうですよ」
「ありがとう。それじゃあ今日は30代の俺と10代のY子ちゃんって関係だね」
「じゅ、10代なんて無理がありますよぉ」
「いやいや余裕だって。この俺が保証するんだから自信を持って大丈夫だよ」
「そんなことないですよぉ。ショーイチさんは褒めるプロじゃないですかぁ」
「え? 俺が褒めるプロ? それは間違いだよ」
「えっ?」
「だって、俺が嘘ついて女性を褒めたりしたら、相手に失礼すぎるもの。それを勘違いされても責任が持てないから、こうやって女性読者と会う時は嘘をつかないようにしてるんだよ」
「は、はい。ごめんなさい」
「じゃあ、今日は俺の言うことを何でも信じてくれるかな? 絶対に本当の事しか言わないからね」
「分かりました! 絶対にそうします!!」
「うん。それじゃあ、ホテルに向かおうか?」
「は、はい」
こうして上野駅を出て、御徒町駅方面に向かって歩く。そして5分ほど歩いたところで、目的地のホテルに到着した。
あぁぁぁ、懐かしいなぁ…。
そのホテルを始めて使ったのは2001年のことだ。あまりにも強烈な内容だったので、今でもはっきりと覚えている。
それは、男性恐怖症を患っている19歳のコの処女を頂いた時のことだ。このコラムでもその時の模様を紹介したことがある(※)。
その後も関東の外れに住んでいる人妻のMや、看護師のKなどともこのホテルを利用したものだ。
ここ最近はずっと上野を訪れていなかったので、そのホテルがまだ営業していてホッとした。
デザイナーズマンションを思わせる小綺麗な外装なので、古さは全く感じられない。
チェックインしてからようやく部屋でふたりきりとなる。
「ね、Y子ちゃん。お願いだから本当の事を言ってね」
「は、はい」
「本当に俺で大丈夫? 少しでも嫌だと思ってたら、正直に教えてほしいんだ」
「ぜ、全然嫌じゃないです! むしろ、写真よりずっと優しそうで安心してるんですから」
「ほ、本当に?」
「はい! それに嫌だと思ってたら、一緒にホテルに入ったりしません」
「そ、それもそうだね。ありがとう」
「こちらこそありがとうございます。私のために時間を作ってくれて」
「あ! そうだ!! 宿題は考えてきてくれた?」
「え?」
「ほら、メールで伝えてたでしょ? 今日はどんな風に愛されたいか考えておいてねって」
「は、はい」
「どんな要望でも応えるよ。Y子ちゃんの考えてることは、俺が相手なら全部実現できるからね」
「はい♪」
「あ! でも物理的にできないことは勘弁してね」
「え?」
「ほら、長持ちとかできないタイプだから、俺って」
「フフフ、本当に記事のまんまなんですね」
「うん! 普段書いている記事もほぼ事実だからね。それでどんなエッチを希望してるのかな?」
「ふ、普通すぎてゴメンなさい。いつもショーイチさんが書いているような優しいエッチがいいです」
「了解。言われなくてもY子ちゃん相手なら普段の何十倍も優しくするつもりだったよ」
「う、嬉しいです。あ! それと、お口でするのも上手になりたいから、色々教えてほしいです」
「うん。そうだったね。それじゃあビシビシとシゴいていくよ」
「フフ、よろしくお願いします♪」
まずY子ちゃんが先にシャワーを浴びる。その後、入れ替わりで浴室に入る筆者。
ふぅ。
このデートの前日、馴染みのセフレと1発ヤっていた。だから、みっともないほどの早漏は避けられるだろうと判断していたのだ。
しかし、予想以上にY子ちゃんがロリ可愛くてノリも良かったので、精巣がほぼ満タン状態になっていた。
そこで、浴室で1発抜いたのである。
これで一安心。焦ることなくY子ちゃんを愛することができるし、フェラチオ講習も余裕をもって行えることだろう。
部屋に戻った筆者は、彼女の前で念入りに歯磨きと手洗いを開始。
「本当に記事のままですね」
「ん? 何が?」
「そうやって丁寧に歯磨きとか手を洗っているんですね」
「当たり前のことだよ。食事の前に手を洗ったり、帰宅したらウガイしたりするでしょ? それと同じで、こうすることが普通なんだよ」
「そ、そうですね」
「それに俺が不潔だったら絶対に嫌でしょ? 女性が嫌がることを死んでもしたくないから、俺のためにしてるだけなんだよ」
「フフ、そこまで言ってくれる男性、初めてです」
「そ、そうなんだ。もう少し待っててね」
全ての準備を終えた後、思い切って提案してみることにした。
「ね、Y子ちゃん」
「は、はい」
「俺のほうからひとつだけお願いがあるんだけど、聞いてくれるかな?」
「な、何ですか?」
「今日は部屋の灯りを消さずにこのままでシたいんだ」
「え? こんな明るいままですか?」
「うん。Y子ちゃんのような可愛いコだと、部屋を暗くするのがもったいないんだ」
「で、でもぉ」
「ね、お願い! これ以外には俺から望むものは何もないからさ」
「わ、分かりました」
「ありがとう。それじゃあ、ベッドの上で愛し合おうか? それとも先にフェラチオを勉強してみる?」
「そ、それじゃあ、先にお口でシてみたいです」
「了解。俺がここに腰掛けるから、前でしゃがんでみて」
ベッドの縁に腰掛けた筆者。Y子ちゃんは言われたとおりこちらの前でしゃがむ。
「どう、苦しいんだったらペタって床に座ってもいいんだよ」
「はい。これなら大丈夫です」
「それじゃあ、まずはY子ちゃんが今までしてきたフェラチオをしてみてくれるかな?」
「は、はい」
それまで腰に巻いていたバスタオルを取り去る。
つい数分前にヌいたばかりだというのに、我が愚息は天井に向かってギンギンに硬直している。
「わっ、凄く綺麗…」
「え? き、綺麗?」
「はい。もしかしてエステとかで処理してるんですか?」
「あ、あぁ、陰毛のことね。これは1本1本毛抜きで抜いているんだ」
「え? 毛抜きでですか?」
「うん。剃ったりすると、2、3日でチクチクしてきて痛いんだ。エッチの時に女性にも当たっちゃうしね」
「そ、そうだったんですか」
筆者のチン毛はかなり濃くて太い。放置しておくとヘソの辺りまでジャングル状態となり、とても不潔そうに見えてしまう。
女性に不快感を与えたくないし、ハメ撮りや風俗体験取材の際にも剛毛は邪魔になるだけ。そこで、常日頃から余計な部分のチン毛を処理しているのだ。
「ほら、よく見て。タマタマにも毛がないでしょ?」
「わわ、本当ですね。ここも1本ずつ抜いてるんですか?」
「うん。こんなシワシワのところ、カミソリとかじゃ剃れないからね」
「さ、触ってみてもいいですか?」
「もちろん。自分専用のオモチャだと思っていいから、Y子ちゃんの好きにしていいよ」
「は、はい」
興味津々といった様子でキンタマを触り始めるY子ちゃん。恐る恐るといった感じだが、そのギコちなさが実に心地よい。
「え? こんなにスベスベしてるものなんですか?」
「今まで男の人のタマタマを触ったことないのかな?」
「そうですね。こんなにじっくり触るのは初めてです」
「どう? どんな感触?」
「触ってると気持ちよくて、なんだかお饅頭の皮の部分みたいです」
「お饅頭の皮?」
「はい。スベスベだけじゃなくモチモチっとしていて可愛いです♪」
「Y子ちゃんはタマタマを舐めたことある?」
「は、はい。だけどあまり上手にできないみたいで…」
「それじゃあ、まずはタマタマから舐めてみようか?」
「は、はい」
前かがみになりこちらの股間に顔を埋めてくるY子ちゃん。
「凄くいい匂いです」
「シャワー浴びたばかりだから、ボディソープに匂いだと思うよ」
「でも、それだけじゃなくて…。口じゃ上手く言えないけど、いい匂いです」
「ありがとう。それじゃあ、タマタマを舐めてみて」
「は、はい」
ゴクリと唾を飲みこんでから、舌先でチロチロとキンタマを舐めまわしてきた。
しかし、舌に力があまり入っておらず、くすぐったい感触のほうが強かった。
「Y子ちゃん。遠慮しないでいいんだよ。もう少し強く舐めてみてごらん?」
「は、はい」
「うん。まだちょっと弱いかな? もっと強く舐められる?」
「で、できますけど、痛くないんですか?」
「うん。舐められたくらいじゃ痛くなったりしないよ。遠慮しないでやってみて」
「こ、こうですか?」
「そう、それっ! そのくらいの強さのほうが気持ちいいよ」
こちらの指示通りに動くY子ちゃん。絶対に人間に逆らわないようプログラムされたセックスロボットみたいな感じだ。
時間がたっぷりあるので、ひとつひとつの動作をじっくりと味わっていく。
「それじゃあ、今度はタマタマを口に含んでみようか?」
「く、口にですか?」
「うん。口を開けて、タマタマを口内に収めてみて」
「は、はい」
「そう。その状態で唇をハムハムしたり、舌で円を描くようにタマタマを転がしてみて」
「はい」
キンタマを口に含むのは初めてだったのだろう。勝手が分からない様子だったが、こちらの指示によって少しずつ上手になっていく。
「うん。とってもいいよ。じゃあ、タマタマを口に含んだまま、チンチンの裏筋やカリの部分を指で撫でてみて」
「は、はい」
「あぁぁぁぁ、すっごくイイよ。指の強さや触り方は文句なしだよ」
お次はチンポをシャブらせてみることにした。
「じゃあ、まずできるところまででいいから、チンチンをお口の奥まで入れてみようか?」
「は、はい。ちょっと待ってください。口内が渇いちゃって」
「お茶でも飲んで。慌てないでいいからね」
ペットボトルのお茶をゴクゴクと飲むY子ちゃん。長時間のタマ舐めで口内がカッサカサになってしまったのかもしれない。
「あ! そうだ。ね、Y子ちゃん、俺の真似してココのツボを押してごらん?」
以前テレビで見たことのある唾液腺マッサージを彼女の前でやってみせる。顔の上から指で耳下腺や舌舌腺を刺激するという方法だ。
「こ、こうですか?」
「うん。痛くならないギリギリの強さで押してみて」
「え? 急に口の中がジュワってしてきました」
「これが唾液腺マッサージって言うんだよ」
「記事を読んでて思ったんですけど、ショーイチさんって本当に物知りですよね?」
「そんなことないよ。俺が詳しいのはエッチの事だけだもん」
「でも、これって本当に凄い効き目ですよ。ビックリしました!!」
「じゃあ、口内が湿った状態で奥まで咥えてみて」
「はい!」
ここからがフェラチオ講習の本番だ。チンポやマンコの形が人によって千差万別なように、口の中の形状というのも人によって様々だ。
その口の形に合うような咥え方をしないと、チンポに痛みを与えしまう。
その角度を見極め、Y子ちゃんに指示を出していく。
「うん。その角度! それなら痛くないよ。そのままの状態で舌を使って根元をペロペロできるかな?」
「はい」
「あぁぁ、気持ちいいよ。今度はゆっくり頭を持ち上げて、ピストンしてみて」
この調子で30分近くフェラチオ講習を行った。もちろんずっと咥えっぱなしではなく、時折唾液腺マッサージを挟みながらだ。
「よし、もう文句なしだよ。今のY子ちゃんのフェラを下手くそっていう人はもういないと思うよ」
「あ、ありがとうございます。でも、ショーイチさんのオチンチンだからできたんだと思います」
「ん? それって俺のが小さくて咥えやすかったってこと?」
「そ、そんなぁ。違いますよ」
「じゃあ、どうして?」
「まっすぐで綺麗で清潔だから、全然嫌な気分になりませんでした」
「え? 今までは嫌な気分になってたの?」
「は、はい」
彼女が今まで相手してきた男たちは、自分本位のセックスしかできないタイプだったのだろう。
Y子ちゃんが知らなかった世界を提示することができ、幸せを感じてしまった。
「それじゃあ、今度は俺が愛したいな」
「は、はい」
「フェラチオのお礼もこめて、心の底から愛させてもらうね」
「はいっ!」
ベッドの上で仰向けになったY子ちゃんに対し、愛撫の嵐を降らせる。ディープキス、オッパイ愛撫、そしてクンニだ。
クリトリスを舌で弾くたびに、キュフん、くふゥンと可愛い声で鳴くY子ちゃん。生まれたての子犬が母犬の乳を求めているかのような声だった。
脳内で流行曲を5、6回ほど再生して時間の経過を計る。20分近くクリ舐めに集中していたが、Y子ちゃんは痛がる様子も見せずにアエいでる。
ここからクンニと手マンの同時攻撃を開始。
「あぁぁ、どうしよう? すっごく、すっごくイイですぅぅぅぅ!!」
「これ? これがいいの?」
「はい。そ、それです! そ、そこですぅぅぅぅ!!」
Gスポットを少し強めに押したまま指先を振動させる。さらにクリトリスを舐めている舌にも力を入れ、身体の中と外の両方からGスポットを攻めるイメージだ。
「え? う、嘘? 良すぎて分かんないですぅぅぅ」
顔を左右に振りながら身もだえするY子ちゃん。本当にワケが分からなくなっているのだろう?
このままクンニ手マンを加速して、彼女をエクスタシーに導こうと決めた。
「ちょっと待って! お願い。もう入れてください」
出鼻を挫かれた格好だ。しかし、今日はY子ちゃんの望む通りのエッチをすると約束していた手前、そのお願いを無視することはできない。
素早くコンドームを装着して正常位で合体する。
時間をかけて根元まで挿入したところで、またY子ちゃんがおねだりしてきた。
「ショーイチさん、き、キスして!」
言われるがままディープキスを始める。その状態で腰を振動させ、亀頭でGスポットを刺激する。
あ! ヤバい! 我慢できないかも!!
気が付いたときには手遅れだった。
「ご、ごめん。このマンコ、良すぎるからもう無理ぃぃ!」
ディープキスしながらY子ちゃんに告げる。
「うん! いいの! 来て、来て、ショーイチさん」
「う、うん。い、イクっ!!!!!!!」
ふぅ。
ドクドクドクっと長い射精感覚を味わう。長時間フェラチオしてもらったおかげで精巣がほぼ満タンになっていたのだろう。
本日2発目だとは思えないくらいの大量ザーメンだ。
コンドームを処理した後、腕枕しながら会話することに。
「ごめんね。結局Y子ちゃんはイケなかったんじゃない?」
「じ、実はイクってまだよく分からないんです」
「え? 今までイッたことがないの?」
「どれがイッたことになるのか知らないので、あるかもしれないし、ないかもしれないし…」
「そうだったんだぁ」
「あ! でも、今日のセックスが今までで一番気持ち良かったのは間違いないです」
「ありがとう。俺も本当に気持ち良かったよ」
手マンしていない指で彼女の髪を撫でながら余韻を味わう。
今日が初対面とは思えないくらい相性が良く、筆者は満足感で胸がいっぱいとなる。
「ね、Y子ちゃん。良かったら後でLINEの交換をしない?」
「え? してくれるんですか? 嬉しいです」
「Y子ちゃんさえその気なら、また会ってほしいな」
「う、嬉しい。たくさんのセフレがいるショーイチさんだから、私なんて1回でお終いだと思ってました」
「そんなことないよ。こちらから土下座したいくらい、本当にまた会いたいんだ」
「はい! 私ももっともっとお口でするのが上手になりたいです」
「今日ので十分上手になったと思うよ」
「いえ、もっとです。ショーイチさんが我慢できなくなってお口で出しちゃうくらい」
「え?」
「まだ私したことないんですけど、ショーイチさんのザーメン飲みたいです」
ガーン!!
鈍器で後頭部を殴られたような感覚だ。
100万回「愛してます」と言われるより、1回の「ザーメン飲みたいです」のほうが遥かに愛情の深さを感じてしまう。
次のデートは事前のシャワーで抜かず、Y子ちゃんに一度ゴックンしてもらってからセックスを始めようと決意する。
「俺もY子ちゃんをイカせてみたいよ。次はもっともっと愛情を込めるからね」
「今日以上ってあるんですか?」
「うん! エッチの回数に比例して愛情も深くなるんだよ」
「あ、飽きたりしないんですか?」
「飽きる? そんなわけないでしょ! すればするほどY子ちゃんの事が好きになるに決まってるよ」
ガバっ!
突然、Y子ちゃんが布団を引っ張って顔を隠した。
「え? な、何? どうしたの?」
「だ、だって、ショーイチさんが夢みたいなこと言うから」
涙声混じりで告げてくるY子ちゃん。
目の前で女性に泣かれることに慣れていない筆者。なんて声をかければいいのか分からない。
ただ布団の上から彼女の肩をそっと撫でまわすしかできなかった。
その後、ホテルを出て上野駅に向かう。帰りもバスで自宅に向かうつもりだったが、1秒でも長くY子ちゃんと一緒に居たいと思ってしまった。
そこで一緒に改札を通り、Y子ちゃんの乗る電車のホームまで着いていくことにした。
「こんな風に見送ってくれるんですね」
「いつもはしないよ。ただ少しでもY子ちゃんの側に居たかっただけだよ」
「も、もう! また泣かそうとしないでください」
どうやら優しい言葉に免疫がないようだ。
そして電車に乗り込むY子ちゃんを見送ってデート終了となった。
帰宅するため別のホームに行き、山手線に乗り込む筆者。
20分ほど経ったところでY子ちゃんからLINEが届いた。
———————–
ショーイチさん。今日はお相手してくれてありがとうございます。
フェラチオが上手になりたいっていうのは言い訳でした。
本当はどうしてもショーイチさんとエッチしたかったんです。
一度きりのつもりでしたが、ショーイチさんとの時間が居心地良すぎてもう会いたくなっています。
来月にまた会いに行っていいですか?
ショーイチさんをメロメロにしちゃうくらいフェラチオも上手になりたいです。
Y子
———————–
ふたりの時間が居心地良かったというY子ちゃん。相性がいいと感じていたのは筆者だけではなかったのだ。
これは新たなセフレが作れたといって構わないだろう。あえて狙ったわけではないが、これからも居心地の良さを心がけてデートを楽しみたいものだ。
(文=所沢ショーイチ)