男を磨く男塾に潜入!
「どうすれば女性を悦ばせることができるのか?」
これは男の永遠のテーマである…。
「スローセックス」の創始者・アダム徳永氏が塾長を務める「男塾」は、その“永遠のテーマ”に近づく技術を習得するためのオンラインスクールだ。今回は男塾スタンダードコース第1期の卒業生たちが、卒業記念のオフ会を開催すると聞いて取材に向かった。
オフ会と言ってもただ飲み食いするわけではなく、「男塾」で学んだ技術が生身の女性にどれだけ通用するのかを試す自主的な“卒業制作”のような会らしい。
夏の日差しが照りつける午後、都内某所に集まったのは1期生48人中の精鋭4人と、塾生たちの生身のお相手となるマリンさん(吉原・グレイシーズ)、そして塾生の知り合いでスローセックスに興味津々という女性・Kさんの6人だ。
その様子は同期卒業生たちにも同時配信されている。果たして、スローセックススクールの卒業生のテクニックに、マリンさんはどんな反応を示すのか!?
基本中の基本「パームタッチ」と「アダムタッチ」
今回施すのはスローセックスの基本中の基本テクニックで、背中にパウダーを塗りながら手のひらを吸盤のように押し当ててさすることでリラックス効果を狙う「パームタッチ」と、指先による繊細な刺激と“気”のエネルギーにより、女性の官能レベルを引き上 げる「アダムタッチ」のふたつだ。
最初に施術するのは20代後半のAさん。台にうつ伏せになったマリンさんの横に座り、まずは腰に手を当てそこから背中全体にパウダーを塗りこむように3分間のパームタッチを行う。
その次に最初の関門となる「アダムタッチ」へ。身体から手のひらを浮かせ、指先が肌に触れるか触れないかのギリギリの感触のまま秒速3センチで右回りに円を描くように腰から背中、首筋に移動させ、身体の外周を回って1周。それを5回繰り返す。
しかし、この“触れるか触れないか”の微妙な加減と、“秒速3センチ”が非常に難しい! 手のひらと身体の距離は約2センチが一番気を送れる位置で、触れる指も先端と指の腹のちょうど真ん中、そこがもっとも気を出すポイントだという。
かすかに指を曲げた状態の手のひらを、さらに秒速3センチというまさにスローな速度で気を送りつつタッチする…。
オレって一番ヘタ!? 見るとやるとでは大違い
「わかってはいるけど、実際にやってみるとめっちゃ難しい」
卒業生たちは口々に同じ反応を示した。
オンライン授業では、徳永氏がマネキンを相手にする映像を見るなどして技術を学び、それをパートナーや自分自身の肌に対して行い、ある程度の自覚と自信を持って望んだオフ会だったが、いざ、生身の女性に対して行うとかなり違うようだ。
「ゆっくりすぎて、指先が震えちゃうんですよ(笑)」
そう言うのは、関西から参加したBさん(60代)。するとKさんが、
「もう少し力を抜いたほうが気持ちいいかも…」
と女性ならではのアドバイスを。
タッチを受けるマリンさんも、
「腰に手を当ててから始まるのがいいわね。これはやられないとわからないわ」
「『コップに少しずつ水を満たして溢れさせる感じ』っていうのすごいわかる!」
施術を受けながらそう感想を差し込む。また、
「気が出るのが指の丸いところなので…」
「こうじゃなくて、こうでもなくて、こうなんだ(笑)」
「パームタッチの時は会話するんだよね。体をリラックスさせるのがパームタッチでエッチに触るのがアダムタッチでしたよね」
と、卒業生同士もお互いのタッチを確認しつつ、自分のタッチとの違いを認識、共感してオンラインスクールで習った技術のまとめとしているようだった。
記者が実際にアダムタッチ体験!
オフ会後半、「見てるだけじゃなくて実際に受けてみれば?」と薦められ、なんと筆者が被験者として施術台に乗ることに! 身体ではなく腕のみということでホッとしたが(笑)、卒業生たちにそれぞれタッチを施してもらうことになった。
すると、人によって色々な違いがあることがわかった。
まず、大きく違うのは手のひらと指先の体温の差だ。指先は冷たいけど触れてないはずの手のひらからの熱をめっちゃ感じる人もいれば、指先の温かい人、指が柔らかい人など様々…。
さらに、触れるか触れないかのアダムタッチも、指先の方向に向かって撫で上げられる方がゾワゾワする感触が伝わってくること。そして、前腕部よりも上腕部内側の柔らかい部分や神経の集まった手のひらや指先の方が感触が豊かに感じるようだ。
また逆に、見よう見まねでマリンさんへの施術もさせていただいたが、付け焼き刃の技術に加え手のひらや指先から気を出す修行もしていないので、評価は当然ながら「イマイチ(笑)」と鼻であしらわれる結果に(泣)。
百聞は1体験にしかず 学び経験した者が階段を登る
当然ながら、「学んだ人」と「そうでない人」の差は歴然で、学んだ人の中にも実際に生身の女性に対してタッチを実践して反応と感想を見聞きした人と未経験の人とでは技術の進歩に大きな差が
あったようだ。
「男塾」はスタンダードコースの次はテクニシャンコース、マスターコースとステップアップが可能。男の永遠のテーマは一歩一歩登った階段の先にある。次は今回の卒業生たちがマスターコースを卒業した時に再会して技術の進歩を目の前で感じてみたいものだ。
(取材・文/松本雷太Twitter@raitama36)