あざらしそふとのスマッシュヒットエロゲー『アイカギ』がエロアニメ化されている。同ブランドと言えば『アマカノ』で、萌えゲーアワード2014のエロス系作品賞PINKを受賞している。『アイカギ』も、萌えゲーアワード2017のロープライス賞を受賞した。
ブランドの特徴としては日常系を得意としており、今作もイチャラブに徹した純愛ゲーだ。ロープライスでありながら抜きゲーに振り切るわけはなく、あくまで自然な恋愛物語を楽しむことができる。
まずは公式の紹介文を引用する。
学園最後の冬。受験と卒業を間近に控えた春原望は、途方に暮れていた。自立をしろと言われて一人暮らしの部屋を探していたが、なかなか条件に合った物件が見つからない。そんな望を見かねたのか、幼なじみの小鳥遊汐栞から一つの提案。
「そのっ……! わ、私の……、私の家で一緒に暮らしてみない!?」
自立をしろと言われたのに、それじゃあ二人暮らしになるんじゃ……? と疑問に思う望だが、両親の快諾から流れるようにことが進み、気づけば幼なじみと 2人で暮らすことに。
1ヵ月間だけの期間限定の同棲生活。短い期間だし、幼なじみなのだから間違いなんて起こるはずがない。そんなことを思っていたが、一緒に生活することで初めて知る汐栞の一面、ふとした瞬間の女性らしい仕草。彼女を意識する度にドキドキと高鳴る鼓動。
「俺たち、どうなるんだろ……」
幼馴染の女の子と二人っきりの生活が始まる―
エロアニメ版は原作通り、ふたりの同居から大学受験までを足早に描く。駆け足とはいえ、ヒロイン・小鳥遊汐栞のおっとりした日常パートもていねいに描かれるが特徴だ。エロシーンも豊富で、身体を通してふたりの精神的つながりが深くなっていく様も丁寧に描かれる。
最近のエロアニメは30分に満たない作品が増えているが、今作はきっちり30分弱だ。
作画に関しても気になる点はないが、強いて言えば原作のキャラデザに限りなく近いものの、やはり少し異なる。原作ファンであればそこが気になってしまうかもしれない。しかし、普通に考えて許容範囲内だ。
大きな問題が何も起きないので、ストーリー重視派には観ていて物足りないかもしれない。しかし総合的に見ると、エロアニメにおいては相当レベルの高い作品だ。ぜひともチェックしよう。
(文=穴リスト猫)
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・アイカギ THE ANIMATION