昭和のエロスを追及するヘンリー塚本監督の最新作『セックス依存症という女の病い/オナニー依存症という女の病い』(FAプロ)は、マンコの乾く暇がないほど性欲を持て余す淫乱女の生態を追ったオムニバス作。日常的にセックスしながらも、それだけでは飽き足らず、暇さえあればオナニーに耽る異常性欲者を、江波りゅう、葵千恵、原美織と抜群のプロポーションを誇る色香漂う女優が生々しく演じる。
【1】セックス依存症という女の病い/江波りゅう
「下宿人募集」の張り紙を見て、間借りしにきた妙齢の未亡人。静岡県から上京したばかりで職もなく、家賃しか持ち合わせがないという彼女だったが、大家の中年男は夫に先立たれた彼女に同情したのか、敷金と権利金は働き口が見つかってから徐々に払えばいいと彼女の入居を受け入れる。一方で彼女の美しさにも魅せられてしまう。
わずかばかりの荷物を整理した未亡人は、ホッとしたのか、押し入れでオナニーをおっぱじめる。ところが好意で布団を持ってきた大家に目撃されてしまい、気まずい雰囲気が流れる。
後日、男を連れ込んだ彼女は、下品に大股を開きながら情熱的に接吻を交わし、貪るようにシックスナインに没頭。セックス突入後は、ひとつ屋根の下に大家がいるのにもかかわらず、大音量のアエギ声を奏でて全身痙攣状態でイキまくる。性欲を満たした男は質素なメシを下品に食らい、さっさと家を出て行ってしまう。男の正体は、先立たれた夫の兄貴で、未亡人は一緒に住むことを希望していたが、男にその気はない様子。セックスだけでは満足できなかった未亡人は、部屋に戻るなり、またもやオナニーに耽るのだった。
翌月、なかなか働き口が見つからない未亡人は家賃を払えず、大家は怒り心頭。すると彼女は「家賃の代わりに私を抱いていただけないでしょうか」と懇願。もともと彼女に性的な魅力を感じていた大家は、すぐに肉体契約に応じるのだった。