美少女メーカー「プレステージ」からデビューを果たして1年3カ月。モデル級のルックスを生かしてすっかりAV界の人気女優となった柚月あいちゃん。そんなあいちゃんがかねてより念願だったという1st写真集『ゆづいろ 柚月あい写真集』(双葉社)を発売することになった。
デビュー当時は、あどけなさの残る美少女としてファンをとりこにしたあいちゃん。本写真集はドラマチックな写真が満載で、ドキッとするような大人の表情で僕らを魅了してくれる。今回、そんなあいちゃんを直撃インタビュー。1st写真集のみどころや今後の女優活動の展望などを語ってもらった。
──念願のファースト写真集発売、おめでとうございます!
柚月あい(以下柚月):ありがとうございます!
──完成した写真集ですが、もうご覧になったんですか?
柚月:まだ見れていないんです。実はわたし、自分の裸を見るのが苦手で…。
──それは意外ですね。
柚月:だって見たくなくないですか、自分の裸って(笑)。
──では、出演されたビデオなんかも見たりはしないんですか?
柚月:1回も見たことがないんです。というか、見ろって言われても絶対見ないです(笑)。デビュー当時はまだ裸になることにも慣れていなくて、裸を見せること自体抵抗がありました。恥ずかし過ぎて、ずっと目をつぶっていたほどです。男優さんの顔も見ない、スタッフさんの顔も見ないっていう(笑)。でも、最近は少しずつ変わってきたかな。少なくとも撮影中は目を開けて堂々としていなくちゃって思うようになりました。
──写真集の撮影はいつ頃ですか?
柚月:1月、2月ですね。葉山、成田、横浜などで3日間かけて撮りました。
──外で裸になっている写真なんかもありますけど、相当寒かったのでは?
柚月:寒さを覚悟して行ったんですけど、わたし晴れ女なので、意外と天気のいい日が多かったんです。寒さはそれほどでもなかったですね。でも、夜のシーンだったかな、すごく寒い日があって、その時はさぶイボたてながら撮っていました(笑)。寒い上にスタッフさんが風とか起こして髪に当てるんですよ! 「風当てないで!」って(笑)。
──スタッフさんが気をつかって自分たちも薄着になって撮るなんて話も聞いたりしますが。
柚月:それはありましたよ(笑)。皆さん責任感が強くて、わたしだけじゃ悪いからって、自分たちまで脱ぎだして、わたしのほうがびっくりして「え、脱がないでください!」って(笑)。気配りがすごく嬉しかったです。スタッフさんとは3日間ですごく仲良しになりましたね。
──なんとなく撮影イコール海みたいなイメージがあったりしますが、季節的なこともあり山なんですね。
柚月:そうなんです。写真集っていうと、わたしも海で水着のイメージがあったんですけど、発売が春だからっていうことで、「海より山にしません?」って言われたんです。アイデアが固まってくると「雪山で、素っ裸でやってみたい!」とか話したりしていたんですけど、結局、雪山はなくなって、普通の山で(笑)。
──遠征しての撮影は楽しかったですか?
柚月:とにかく楽しかったです! 自分でも撮ったものを全部きちんと覚えているくらい。3日間同じスタッフさんだったし、移動の車の中でも話したり遊んだりして撮影以外も楽しかった! カメラマンの山口勝己さんもすごく優しくて。
──お気に入りのシーンってありますか?
柚月:いろいろとあるんですけど、ティッシュにくるまって撮った写真とかは撮影にすごく苦労したこともあってすごく印象に残っています。
──意外だったんですが、これがファースト写真集とのことで。
柚月:そうなんです。3日間、ずっと写真ばかり撮られっぱなしで新鮮でした。グラビアはやったことあったんですけど、こんなにたくさん写真に撮られたのは初めてでした。
──AVの撮影と比較してどうでしたか?
柚月:また違ったものなのでなんともいえないんですけど、もともと写真の方をやりたかったというのもあったし、写真のほうがなんか七変化できたりするじゃないですか。普段の撮影では着れないようなタイプの衣装をたくさん着れるし。それが嬉しかったですね。
──逆に写真の方が難しかったことってありますか?
柚月:今までこんなにたくさんの写真を撮られたことがないというくらいたくさん撮られたので、疲れたというのはありますけど、特別写真だから難しかったというのはあまりなかったですね。
──内容も妄想シチュエーションみたいな感じでドラマチックです。見ていて演技力がやっぱりすごいなという感じがしました。セックスをしているふうの写真とか入り込んでいる感じがして、本当にしているんじゃないかって。
柚月:演技はわたし、そんなに得意じゃないですよ。目や口をぽかんと開けているだけでも、結構それっぽく見えるんですよ(笑)。カメラマンさんが上手かったんじゃないですかね。そのほかの写真でも、演技というより、素のわたしのほうが多いです。笑顔も自然に笑っているものばかり。ポージングとかも狙ってやっている時より、自然に動いている時の方が、カメラマンさんも「あ、それそれ」っていう感じでした。
──すごくアクロバットなポージングもあったりして、運動神経もよさそうだなと
柚月:普段、スポーツはしていないんですけど、小さい頃からクラシックバレエをやっていたんです。10年間くらい。だから、足とかすごい筋肉質なんです。ちょっと難しいポージングなんかでも、平気でできちゃったりというのはあるかもしれないですね。でも、最近はちょっとお腹のお肉が心配(笑)。
──ファンの方の反響は気になりますか?
柚月:わたし、ファンの人の前で「写真集だけは絶対出したい」って言い続けていたんですよ。目標を聞かれても「写真集を1回は出したい」って。だから、決まったとき、ファンの人に「おめでとう!」とか「よかったね」って声をかけてもらえました。話が来た時もすごく嬉しくて。写真は形に残るものというか、思い出に残るものじゃないですか。だからこれは絶対自分でも買おうって。絶対とっとかなきゃって。
──次回作の展望とかはあるんですか?
柚月:次は海外で撮ってみたい! モルディブに行きたいな。でも旅費が高そうだから予算的に無理かな。以前、大島優子さんの写真集でLAかどこかで撮っているのがあって、憧れたんです。だから外国で一度撮影してみたいな。
──女優としてもデビューから1年3カ月が過ぎました。生活は変わりましたか?
柚月:あっという間でしたね。毎日毎日お仕事があるわけじゃないので、時間がもっとゆっくり過ぎるのかなと思っていたら、「もう一カ月過ぎた」「あ、また一カ月過ぎた」って。でも、応援してくれている人もいて、デビュー当時より自分に自信が持てるようになりました。AVの世界って可愛い子が多いし、わたし、自分の容姿をコンプレックスに思うことが多くてなかなか自分に自信がもてなかったんです。
──そもそもデビューを決意された理由というのは何だったんですか
柚月:もともと、見られる仕事がしてみたいっていうのがあったんです。見られると綺麗になれるんじゃないかって。この仕事をはじめる前にすでにこの業界で仕事されている人と話す機会があったんですけど、話してみるとすごくプロ意識が高くて、女性として、人としてかっこいいなって思えたんです。それでわたしもやってみようかなって。
──デビューして瞬く間に人気者になりました。ファンが増えていく感動ってありましたか
柚月:ブログをやっていた時に急に閲覧数が増えて、コメントもたくさんもらえるようになった時、最初は何が起こっているのかよくわからなくて、「どこでどうしてここにたどり着けたんだろう」ってびっくりしたけど、ツイッターなどでもファンの数が増えていったりするのはやっぱり嬉しいですね。減る時はもちろん悲しいですけど(笑)。
──デビュー後、そんな恥ずかしがりやなあいさんがプロの男優さんと対峙。男優さんの印象はどうでしたか
柚月:デビューの時はとりあえず恥ずかしくて男優さんの顔を見れなかったですね。どういう人たちなんだろうって最初は警戒したりもしたんですけど、実際お仕事をしていくと、いろいろな人がいるんだなって。撮影に関しても、見知らぬ男優さんといきなりチューするの嫌だなとか思っていましたよ。でも、腹くくって、よしやるぞって決めると平気になりました。今は、不安は全然ないですね。普通の人と比べても、わたしたちのこと一番に考えてくださるのが男優さんなんです。すごく清潔にしてくださっているし、逆に安心できる存在です。
──よく、AV男優さんのテクニックに慣れると普通のセックスに満足できなくなるとか、彼氏ができなくなると聞きますが…。
柚月:なりますね~(笑)。というか、エッチは仕事で発散してしまうのでしたいと思わなくなっちゃうかな。デビュー後はあんまり恋もしたいと思わなくなってしまって。だって、こういう仕事しているから、彼氏を作っても相手に嫌な思いさせちゃうかなって。
──可愛いから口説かれたりすることも多いのでは?
柚月:男友達は多いので遊びにいったりすることはありますけど。恋愛には発展しないですね。ナンパをされたりもありますけど、ナンパしてくるような相手は苦手。でも結婚願望だけはすごくあるんです。引退する時は「結婚します!」って言って引退したいなとか考えているんです。それってすごくかっこ良くないですか。そんなに直近でなくてもいいんですけど、20代の間には結婚したいな。
──どんな人が好きなんですか?
柚月:お猿さんみたいな顔の人が好き。犬顔の人とか、猿顔の人。ナイナイの岡村さんとかね。笑ったら可愛いお猿さんになるような人がわたしは大好きなんです。性格は優しすぎないけど優しい人がいいです。構っては欲しいですけどね。はっきり言う時はちゃんとはっきり言ってくれるような人。年上と年下ならやっぱり年上がいいかな。
──AVに関しては今後どんな作品に出たいですか
柚月:結構いろいろやらせてもらったんですけど、でも、エッチに関しては絡みをすることに関して、何も考えずに過ぎてしまうくらい激しいのが好きなんです。そういうのをやりたいな。そういうエッチが自分でも一番のめり込めるんじゃないかな。
──最後に改めて写真集のPRを
柚月:ここに写っているのは基本的には普段のわたし。笑っている写真もぼーっとしている写真も普段のまま。写真集を出すこと自体、わたしのなかでは大きい思い出だし、夢が実現した気分で。だからファンの方にはぜひその喜びを共有して欲しいな。
(写真・文=名鹿祥史)