グラビアアイドルとして活動後、2009年10月にAVデビューを果たした秋山祥子。大人っぽさの中にもあどけなさが残る清楚なルックスと、均整の取れた淫靡なグラマラスボディで、たちまちトップ女優の座に就いた。しかし、人気絶頂のさなかに2010年いっぱいでAV女優としての活動停止を宣言して多くのAVファンを悲しませた。
その後、12年9月に待望の復活を果たし、往時と変わらぬ人気を獲得。今年3月にはMOODYZに電撃移籍を果たし、AVデビュー6年目にして初の共演ものとなる、『クリムゾンプリズン イカされたら敗北、恥辱ゲームに参加させられた女たち』(8月13日発売)に出演した。
本作は漫画家のクリムゾンとMOODYZがコラボした人気シリーズで、共演者に波多野結衣、椎名ゆなを迎え、特別出演に大槻ひびきが参加した豪華作。彼女が演じるのは女子アナウンサー・悠里ともか役で、とあるトラブルが元で親友であるお嬢さまタレントの二階堂サラ(波多野結衣)、女格闘家の泉マヤ(椎名ゆな)と共に監禁されてしまう。そして、くすぐり、寸止め、レズプレイ、キャットファイトなどを織り交ぜた、イったら負けの羞恥ゲームに強制参加させられてしまう姿をスリリングに描いている。
今回は最新作の見どころを中心に、MOODYZで出演した全作品を振り返ってもらった。
――『クリムゾンプリズン』は、この作品のためにクリムゾン先生がマンガを描き下ろしたそうですね。
「そうなんですよ。監督面接でクリムゾン先生と顔合わせをして、描き下ろしのマンガを見せていただいたんです。しかも、私が悠里ともかを演じることが前提にあったので、『悠里ともかのキャラクターは、祥子ちゃんにピッタリだから』と言っていただきました」
――当て書きとは言え、マンガのキャラクターを演じるのは大変だったんじゃないですか?
「いろいろプレッシャーでしたね。アナウンサー役だったので、事前に『しゃべり方は丁寧にしよう』とか意識しました。そもそも原作がマンガってこと自体が初めてで、動きも原作に沿って撮影しないといけないので、顔や体の角度も難しかったですね」
――クリムゾン先生から、「こう演じてほしい」みたいな指示はあったんですか?
「過去に私が出演したドラマ作品を観てマンガを描いてくださったらしく、『特に意識しなくても、私のイメージに合っているから』って言ってもらいました」
――そもそも、ドラマものは好きですか。
「MOODYZさんの専属になってからドラマものが多いんですけど、自分では苦手かなって思っているんですよ。けっこうマジメな性格なので、セリフを一字一句間違えちゃいけないって思っちゃうんです。自分だけじゃなく相手の方のセリフもすべて覚えてしまうので、すごく疲れるんですよ(笑)。この言い回しは監督さんの意図があるから、アドリブでセリフを変えたらイメージが変わってやり直しになるかも…とか不安になるんです」
――それは神経を使いますね。秋山さんは主演だから、モノローグも多かったですよね。
「アフレコの時だけはクリムゾン先生にも立ち会っていただいて、『もっと息使いやアエギ声をセクシーに』『苦しそうに』とか具体的な指示をいただきました」
――他の女優さんと共演すること自体が初めてだったんですよね。
「そうなんです。撮影前は緊張したんですけど、みなさんベテランでプロ意識も高いので安心して現場に臨めました。みんなでワイワイやる雰囲気も楽しかったですね」
――1人ずつ、印象を教えてもらえますか?
「はたちゃん(波多野結衣)は本当に優しいお姉さんというか。私は人見知りなんですけど、現場で積極的に話しかけてくれたり、場を和ませてくれたりと、いろいろ気にかけてくださいました。ゆなちゃん(椎名ゆな)はおっとりしてマイペースな癒し系なんですけど、私が演技で悩んでいると『そこは気にしなくていいんじゃない』とかアドバイスもくれるから助かりました。ひびやん(大槻ひびき)とはレズシーンでがっつり絡みましたね。女の子に体を触られるのも初めてだったので恥ずかしかったですけど、ひびちゃんもベテランなので上手だなって思いました(笑)」
――やっぱり、男優さんとはまったく違うものですか。
「体の柔らかさとか、触れた時の感触とか全然違いますね。女の子同士だから、気持ち良いポイントもよく分かっているんですよ。ただ、ひびやんは全シーンに出ずっぱりだったので、休憩の時に話す時間がなかったんですよ。今度、一緒に本作のリリースイベントに出演するんですけど、改めて緊張します(笑)」
――もう作品は観ましたか?
「まだなんですよ。他の女優さんが絡んでいるシーンは違う場所にいたし、アフレコをしたシーンもどうなっているのか気になるし、どういう風に仕上がっているか楽しみですね」
――普段から自分の作品は観るんですか?
「観ますね。反省点を探すという意味もあるんですけど、イベントでファンの方から『このシーンが良かったよ』って言われた時に、私自身が観てないと話ができないし、見どころも語れないですから。なるべく観るようにしています」
――本当にマジメな性格なんですね。MOODYZに移籍して半年経ちますが、メーカーとしての傾向ってありますか?
「親しみやすいというかアットホームというか、みんなで楽しんで作っているのが伝わってきますね」
――では、移籍1作目の『1日10回射精しても止まらないオーガズムSEX』から作品を振り返ってもらえますか。
「普段の撮影現場は私たちをお姫様みたいに扱っていただけることが多いんですけど、この時は男優さん重視というか(笑)。相手の男優さんが1人で10回射精するので、監督さんからは『とにかく男優さんを彼氏だと思ってほしい。男優さんのメンタル面が大事だから』と言われました」
――10回射精する方もすごいですけど、イカせるほうもプレッシャーですよね。
「そうなんです。この作品は『遠距離恋愛で1カ月の禁欲生活を送っていたカップルが、久しぶりに会ってお互いの性欲をぶつけ合う』みたいな裏設定があって。素に近い感じでお互いに激しく求め合いました。だから、あまりカメラは意識しなかったですね」
――男優さんは、最後まで体力をキープできたんですか?
「一回発射するごとに体力は使うと思うんですけど、驚いたのは発射するごとに精子が飛ぶようになるんですよ。精子が薄くなって軽くなるので、どんどん勢いがついて、よく飛ぶみたいです。『10回目なのにこんなに飛ぶんだ!』みたいな(笑)」
――それは意外な発見でしたね(笑)。続いて『Ecup超絶品ソープ嬢』ですが、この作品以前にソープものの撮影ってありましたか?
「一回ありました。でも、その時はイメクラ、デリヘルなど、いろんな風俗のプレイをやっていく内容で、その中にソープもあった程度なんです。この作品は全編ソープだったので大変でしたし、これを職業にしている方は本当にすごいなって思いました」
――ソープ技を教えてくれる先生はいたんですか?
「いなかったんです。ただ前回ソープをやった時のことを体が覚えていたので、すぐに流れに乗れました。それよりも苦労したのは、完全主観だったのでカメラがお客様なんですよ。もともと私は主観ものが苦手で、ついつい男優さんの顔を見ちゃうんですよ。しかも、この作品は相手の方が一言も発さないで、ずっと私がしゃべっているから、余計に男優さんの方を見そうになりました」
――『ドリームウーマンVol.96』はMOODYZを代表する長寿シリーズです。
「ぶっかけものは何度かやったことがあったんですけど、それまでは多くても一回20人ぐらいでした。この作品では一気に倍になって、一回40人ぐらいだったんです。しかもすべて顔で受け止めるので、わりと早い段階で目を開けることができなくなって、あと何人残っているかが分からないんですよ。どっちから来るかも分からないし、とりあえず下に垂らしちゃいけないから上を向いていなきゃいけないし、大変でした。あと熱気がすごくて…。人によって精子のタイプが違うんですよ」
――というと?
「臭いだったり、濃さだったり、人それぞれなんです。あと顔じゃなく好きな場所にぶっかけるシーンでは、監督さんが男優さんたちにリクエストを聞いたんですけど『耳』とか『わきの下』とか、それぞれ癖が違うんだなって思いました」
――ペニスのしごき方も違うんじゃないですか?
「両足つま先立ちの人とか、ずーっと私のことを見ながらするとか、目を閉じて何かを妄想してする人とか、人によって全然違いますね」
――それでいて、ぶっかけする時のチームワークの良さは感心しますよね。
「きっと、発射のタイミングが重なってしまうこともあると思うんですよね。でも、みなさん声を出せないから目で合図し合っているところが職人芸ですよね」
――『女教師レイプ輪姦』は移籍して初めての本格ドラマものです。
「私のドラマものって凌辱系が多いんですけど、この作品の担当プロデューサーさんに聞くと『見た目は気が強そうな女性が泣いているのがいい』とおっしゃっていて、それが私にハマるらしいんです(笑)」
――話していると柔らかい印象ですけど、実際に気は強いんですか?
「サバサバした性格なので、長く接していると気の強い部分が出るかも(笑)」
――自分の中にM性はあると思いますか?
「どうなんだろう…。あまり痛いのは好きじゃないので、ただただ役柄の気持ちになって悲しさを前面に出します。凌辱系は『何でこんなことをされなきゃいけないんだろう』っていう気持ちになれるので、役に入り込みやすいですね」
――凌辱系って、ファンの反応はどうなんですか?
「お兄ちゃんっぽい優しいファンの方が多いので、この作品みたいに泣いている役はかわいそうで観てられないって人が多いですね。あと、私のファンはMの方が多い気がします(笑)。だから凌辱みたいに受け身よりは、痴女っぽい作品が好きっていう方が多いかもしれません」
――『はじめての真性中出し』は「真性中出し」を解禁した作品です。
「プライベートでも中出し経験はなかったので緊張しましたよ。でも、予想以上に気持ち良かったです(笑)」
――一時期、引退していたとはいえ、これだけ長いキャリアで初めての経験が多いのも珍しいですよね。
「今回の『クリムゾンプリズン』も『共演』に『レズ』に『マンガ原作』と初めて挑戦することが3つもあって自分でも驚きです。どんどん新しい作品に挑戦したいっていう気持ちもありますよ。ただ、デビュー当時から応援してくれて、イベントにも足を運んでくださるファンの方がいるのはとてもありがたいことなので、何よりファンの方に満足してもらえるような作品を作っていきたいですね」
(文=猪口貴裕/写真=辰巳ちえ)
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