放送前から話題となった「数分間、吉木りさに怒られるだけの番組」 その評価は…

0731yoshiki_main.jpg※イメージ画像:『夢想花-Musouka-』ラインコミュニケーションズ

 放送前からネット上を中心に話題を集め、その予告動画が配信されればネットニュースで取り上げられていた深夜番組『吉木りさに怒られたい』(テレビ東京系)が1日の深夜、放送された。

 昨年2月に単発番組として放送され、“男たちの隠れた欲求を満たしてくれる”として注目された『美しい人に怒られたい』(テレビ東京系)にグラビアアイドルの吉木を迎え、バージョンアップした内容となった同番組。8月限定という番組の第1回は、「部下をすぐ“さとり世代”とディスる男に怒る美女」が放送され、さっそくネット上では専用スレッドが立つなど話題となっている。

「そもそも『吉木りさに怒られたい』というタイトル自体が非常にネット的ですよね。2ちゃんねる的と言った方がいいのかもしれませんが、まるで掲示板のスレッドタイトルのような印象です。制作サイドとしても、そのあたりのことは意識しているのではないでしょうか。今の時代は、ネットで話題になることが、バラエティのひとつの指標になりつつありますからね。いかにネットユーザーたちの関心を集めるかを考えた場合、彼らを“釣る”には、やはり2ちゃん的な視点が重要になってくるわけです」(業界関係者)

 当初から、ネットユーザーたちを意識した番組作りのため、ネット上で話題を集めるのは当然のことと指摘する関係者。しかし、番組冒頭から「なんだこら!」と怒りの声を上げる吉木に対して、ネット上では、「怖すぎる」「想像以上」といった意見があり、ときおり発せられる、漫画『島耕作』に関連したワードや、政治学者の「カール・シュミット」や、就職難や貧困の悩む現代の若者だが、その実態は幸福であると謳う『絶望の国の幸福な若者たち』で有名な古市憲寿の「ふるいちでも読んで出直せ」といった言葉に共感するコメントも多く寄せられている。しかしその一方で、迫真の演技を見せる吉木や、その少々マニアックな物言いには、「なんか違う」「もうちょっと諭すように怒ってほしい」「うまいこと言ってるつもりだけどうまくはない」など、違和感を抱く視聴者もいた模様。

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