“業界モテ”する女優・満島ひかり、圧倒的演技力に見合わない低いギャラ!?

20131120mitsushima.jpg※イメージ画像:「月刊満島ひかり」新潮社

 『あまちゃん』(NHK)や『半沢直樹』(TBS)など、大きな話題を呼ぶ作品が多く生まれた今年のドラマ業界。それによって、女優たちの評価にも変化が生まれているようだ。現在発売中の『FLASH』(光文社)が、女優陣のギャラ相場と潜在視聴率を伝えている。これは、主演クラスあるいは主要な役で出演した際の1時間ドラマ1話のギャラと同時に、その女優が出演することで期待できる「潜在視聴率」を表したものだ。

 潜在視聴率の1位は現在放送中の主演ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第2シリーズが好調な米倉涼子(13.5%)。2位にNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』でヒロインを務めている杏(13.0%)、3位はNHK大河ドラマ『八重の桜』で新島八重の生涯を演じている綾瀬はるかがランクインしている。その後を上戸彩(12.5%)、満島ひかり(12.3%)が追っているというのがトップ5の構図だ。

 上記の女優をギャラの面から見てみると、米倉は300万円、綾瀬は250万円となっている。米倉は『ドクターX』の第5話の平均視聴率が23.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、今期の民放連続ドラマの最高記録となっていることから、まさにギャラも高いが数字も高いということになる。綾瀬はこれまで『八重の桜』の平均視聴率が14.6%と苦戦しているが、「スポンサー受けがいい」といわれるだけに面目躍如といったところだろう。上戸も200万円とそれなりのクラスだが、110万円の杏と150万円の満島はギャラのわりに視聴率が見込める“コスパ”のいい女優ということになる。

「杏は現在NHKの朝ドラヒロインを務めていますから、期待度が高まるのはある意味既定路線です。それより、満島ひかりの評価が急上昇している点が注目ですね。満島は7月クールのドラマ『Woman』(日本テレビ系)で民放の連続ドラマ初主演を飾り、不幸に立ち向かうシングルマザー役を演じきりました。放送作家のそーたに氏が『ドラマであんなに演技がうまい必要があるんだろうか。あんな芝居、映画にとっときゃいいのに』とTwitterでつぶやいたことも一部で反響を呼びましたが、ほとんどNGを出さずに共演の田中裕子からも絶賛されていたといわれています」(芸能ライター)

 今年の満島は他にも、瀬戸内寂聴の原作を映画化した『夏の終り』に主演、今秋公開予定の映画『ハロー!純一』でもヒロインを務めている。また、「100万回生きたねこ」をはじめ舞台にも3本出演するなど、今や若手女優の中ではナンバーワンの演技派と呼ばれる存在だ。

 満島は沖縄アクターズスクールのオーディションで優勝し、11歳で7人組ユニット・Folderの「HIKARI」としてデビュー。2000年には同ユニットの女性メンバー5人で「Folder5」を結成したが、アイドルグループとしては泣かず飛ばすだった。03年から「満島ひかり」に名義を変更してソロ活動を開始している。

「女優として開眼したのは、09年に公開された園子温監督の映画『愛のむきだし』への出演がきっかけでしょう。同作で女子高生ヒロインを演じた満島は、パンチラやオナニーシーンを披露して一躍注目される存在となりました。その後、ドラマ『それでも、生きてゆく』ではある事件の加害者家族という難しい役どころを演じ、映画『カケラ』では女性への愛に目覚める女子大生役を演じるなど、幅広い役柄を演じ分けることができる存在です。アイドルから見事に転身した女優といえば、永作博美が挙げられますが、満島も同じ道をたどっていますね」(同)

 満島は過去に「私は器用じゃないし、芝居がうまいと思ったことがないんですよ」と語っているが、その評価は確実に高まっているといえる。記事の中では、男性女性問わず、役者からの共演指名率ナンバーワンと書かれており、演出家からも使いたい女優であるという満島。加えて、ギャラと潜在視聴率のバランスがいいことを考えると、今後もオファーは殺到しそうだ。今後の活躍次第では、トップ3はおろか、潜在視聴率1位の座に就く日も近いのかもしれない。
(文=津本ひろとし)

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