フジテレビの女子アナ流出が止まらない。昨年に看板アナだった中野美奈子と平井理央が寿退社し、今年もプロバスケットボール選手の五十嵐圭と結婚した本田朋子アナと、騎手・福永祐一と交際中の松尾翠アナの退社が9月前後に予定されている。
さらに、昨年同僚の生田竜聖アナと結婚して先月第一子を出産した秋元優里アナについても「局アナ同士の恋愛はタブー」という掟を破ったことが影響し、局内では産休後に退社という雰囲気ができ上がっているという。また、秋元アナの後任として看板番組『ニュースJAPAN』のキャスターに就任した大島由香里アナも、フィギュアスケーターの小塚崇彦と結婚を前提に交際しており、いつ寿退社するか分からない状況だ。
相次ぐ女子アナの退社について、一部週刊誌では「高橋真麻の合コンが原因」とも伝えられ、寿退社を狙う女子アナたちのオトコ漁りの実態が報じられた。だが、人材流出の根本はフジの社内事情にあるようだ。
元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏が8月30日に出版する『いつも一言多いあのアナウンサーのちょっとめったに聞けない話』(小学館)の中でも、意外な局アナのフトコロ事情が書かれている。
同書によると、フジのアナウンサーは領収書がいっさい切れず、女子アナがプロ野球選手と取材を兼ねて飲む場合も自腹になるという。メイク道具も衣装も自分持ちであり、あまり経費が使えないにもかかわらず、年収は残業代を入れても1000万円程度だという。
庶民感覚からいえば、20~30代の女性で1000万円なら十分な収入に思えるが、女子アナの世界は世間一般とは少しかけ離れている。2011年にフリーに転身した元フジの高島彩は人気番組のMCやCM出演で稼ぎまくり、推定年収2億円以上といわれる高給取りに。09年にフジとの専属契約を解除した滝川クリステルも、推定年収1億4千万円とフトコロ具合は好調だ。今年3月にフジを退社した高橋真麻も父親の高橋英樹と共にバラエティーに出まくっており、社員時代の数倍の年収になるとみられている。
フリーになった先輩たちの稼ぎっぷりを目にしてしまったら、待遇の悪さに不満を募らせている女子アナたちが退社を考えるのも仕方ないところだ。さらに、特定アナに対する優遇も人材流出に拍車を掛けているという。
「フジが最も恐れているのは、ツートップのカトパンこと加藤綾子とショーパンこと生野陽子の流出。どちらも現在は年収1200万円ほどですが、フリーになれば確実に億のカネを稼げるでしょう。一部メディアでは、慰留工作として加藤のためにアナウンス部に『筆頭主任』のポストを用意し、彼女の年収を3000万円台にするプランがあると伝えられている。生野についても、主任に抜擢して年収を倍増させるといわれています。こんな“えこひいき”が外部に漏れてしまったら、他の女子アナたちは面白くないに決まっている。いいオトコを捕まえて早々に寿退社しようとする女子アナが増えるのは当然ですよ」(テレビ局関係者)
長引く視聴率低迷によって泥船と化したフジから続々と逃げ出している女子アナたち。とはいえ、一部の人気アナをのぞけばフリーに転身しても成功する保証はないが、高収入のオトコと結婚となれば安泰。フジの待遇が改善される可能性は薄いだけに、今後は合コン好きで知られる女子アナたちのオトコを見る目がさらにギラついてきそうだ。