女性誌の名物企画の裏で…セックスでブスになるオンナたち

wakeupgirl1204.jpg※イメージ画像 photo by The Alternative To Real World from flickr

 これまでファッションやメイクアップの話題が中心だった女性誌が、ここ数年の間にセックスに関する特集を組むようになってきた。これはオトコにとって、ありがたい現象である。ひと昔前までは、セックス=秘め事というニュアンスが強すぎたため、女性がセックスに関心を持つことがタブー視されていた。しかし、一般女性が手にとる女性誌が「セックス! セックス!」と謳うことによって、「女性もセックスに関心を持って良いのだ!」という価値観が根づき、セックスに積極的な女性が増えつつあるのは嬉しい限り。

 なお、多くの女性誌では、「セックスに関心を持つのは悪いことではない」というメッセージにあわせて、「セックスには副効用もある」と紹介している。副作用ではなく副効用。つまり、セックスをすることで、快楽を得られる・彼氏との愛情確認など以外にも、プラスαでメリットがあるというのだ。

 それが、「セックスをするとキレイになる」という理屈。セックスをすることによって女性ホルモンが活性化し、肌や髪の毛のツヤが良くなるという話を聞いたことがあるだろう。また、運動不足な現代人にとってセックスは良い運動になる。セックスダイエットだ。ほか、男性にハダカを見せるため、シェイプアップを心がけ、肌の手入れも頑張り、下着にもこだわることで、おのずとキレイになるということなのだろう。

 しかし、一般女性に話を聞くと、「セックスをするとむしろブスになる」と答える人も少なからず存在する。まず挙げられたのが、ムダ毛問題。男性に肌を見せるとなると、ワキその他のムダ毛を、カミソリ等で処理することになる。ムダ毛ボーボー状態でセックスに臨む女性など聞いたことがない。つまり、セックスの回数が週に何度もある女性は、それだけ肌にカミソリをあてる機会が多くなる。そのため、肌を休ませることが出来ず、実は肌荒れ放題とのこと。

 肌荒れといえば、セックス直後のメイク落とし問題も深刻なようだ。男性宅に泊まる場合は、メイク落としが置いてあるわけもなく、メンズ用の洗顔フォームで代用することになる。ラブホだとメイク落としを完備しているケースも多いが、それでも自分が日常的に使用しているものとはメーカーが違うため、肌に合わないこともあるようだ。女性宅でセックスするぶんには問題ないのかと思いきや、セックス後の雰囲気でメイクをしたまま就寝することもあるようだ。

 雰囲気でそのまま就寝といえば、ハミガキも同様である。激しいセックスでバタンキュー状態、翌朝そういえば歯を磨いていなかったというケースも。また、男性宅に泊まる場合は、歯ブラシがないために口をすすぐ程度しか出来ないこともある。

 男性宅に泊まるということは、当然のことながら、自分の家とはわけが違う。そのため、化粧水や乳液がなかったりで、通常どおりのメイクが出来ず、中途半端な顔で出勤するハメになることもあるという。また、女性宅でセックスに至った翌朝も、いつもなら自分のペースで身支度を行なっているところ、男性をもてなさなければならないため、メイクや髪の毛のブローが手抜きがちになるとのこと。

 以上を踏まえると、女性がセックスでキレイになるという説には首を傾げずにいられない。とはいえ、「急なお泊まりは、毎晩やっている美肌パックができないからお断り!」というスタンスの女性よりも、「多少汚くなっても、セックスの気持ち良さを優先!」と、急なお泊まりの誘いにも二つ返事でOKする女性のほうがずっと魅力的ではないだろうか? よって、会社の同僚女性などが、いつもよりメイクが手抜きだったり髪の毛のセットがイマイチだったとしても、夕べ急なセックスをしてきたという事情があるのかもしれないので、どうか大目にみてやっていただきたいものだ。
(文=菊池 美佳子)

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