AKB48謝罪も漂うシラケムード「どうせみんな彼氏がいるのに…」

 AKB48の元エース・前田敦子が、合コンで泥酔し俳優の佐藤健に担がれて帰宅するあられもない姿を週刊誌に撮られてしまった騒動で、「世間をお騒がせしまして申し訳ありません」とファンに向けて謝罪した。「週刊文春」(文藝春秋)によって、“ケツ出しお姫様抱っこ”を撮られてしまった前田だが、その数日後にはかねてより決定していた2ndシングル「君は僕だ」(キングレコード)の発売記念スペシャルライブが開催された。9月15日、東京・中野サンプラザには6月発売だった同シングルを買い求めてスペシャルライブ抽選に応募、見事当選となったファンたちがひしめいていた。前田は冒頭のMCで、「私の不注意で、お騒がせしてすみませんでした」と軽く頭を下げて謝罪。会場のファンは彼女を温かく迎え、それ以上この問題について彼女が言及することはなかった。

 また、前田と一緒に合コンに参加していたチームKキャプテンで一番人気の大島優子も、15日に福井県で行われたAKB48全国ツアー「野中美郷、動く。~47都道府県で会いましょう~」に出演。自己紹介MCで「この度はご心配をおかけしました」と謝罪し、胸を押さえて涙をこらえるような表情になり黙り込むと、会場からは「頑張れー」と声援が湧いたという。その声に後押しされるように、大島は「今日楽しんじゃってもいいですか~?」といつもの弾ける笑顔を見せた。

 だが、こうした彼女たちの姿に納得のいかないファンも少なくない。AKB48劇場支配人である戸賀崎智信氏の『Google+』には、報道直後から「ちゃんと記事の説明をしてください」「このままスルーですか?」などと批判が殺到した。18日に開催される恒例の「じゃんけん大会」が、3時間にわたって大会が生放送されることを受け、「会場で大島の試合の時にブーイングしてやろう」と画策する者まで現れている。しかしこの件については「もう終わったこと」と芸能記者は言う。

「前田敦子はもう卒業していて恋愛は自由。本人はインタビューやテレビ番組で『すぐ恋愛したらファンを裏切ることになる』『今は仕事がしたいから恋愛は興味ない』とうそぶいていましたが、もはやAKBでない彼女がどうしようと運営側が口出しすることではないんです。大島優子ともう一人の参加メンバーである仲川遥香は、プライベートで本当に前田と親しく、9月いっぱいは前田の自宅で3人ルームシェアをしているそうです。その親友たちが前田の卒業を祝う会を開いた、ただそれだけのこと。大島や仲川が他の男性参加者とイチャイチャしていたという証言はなく、抱き合っているような写真も出ていないのですから問題はない。一部では『文春はもっとエグイ写真を撮っていて、第二弾を掲載予定だ』なんてウワサもありますが、あれ以上は何も出てこないと思いますよ」(芸能記者)

 そもそも「文春」の記事でもAKB運営陣は「合コンではなく、事前に許可を取った卒業祝いのカラオケパーティー」「問題はない」とコメントしており、彼女たちに今さら処分を下すつもりなどないことがわかる。

 しかし8月にはHKT48のメンバーたちが「ファンとメールでつながった」という理由で解雇されている。HKTメンバーたちはダメでも、大島・仲川が深夜に男性を含めて飲み会を楽しむのはOKなのか、という疑問が噴出するのもやむなしだ。

「仲川はJKT48行きが決まったばかりですし、大島は一番世間に顔の知れているトップメンバー。彼女たちに今なにかしらの処分を与えるワケにはいきません。それに、指原莉乃でも彼氏がいたように、あの年頃の女性たちが恋愛するのは普通のこと。現に卒業したメンバーたちは当時を振り返って“恋愛禁止ルールを破っていた”と次々に暴露していますしね。マスコミやファンにバレなければ何をしてもいい、とまでは言いませんけど、ある程度は黙認されているんですよ」(前同)

 今年1月には1期生・平嶋夏海と3期生・米沢瑠美が「異性交遊」の発覚によりAKBを脱退している。現在は新事務所に所属して女優活動を開始し、12月上旬公開予定の映画でデリヘル嬢役に挑戦しているという米沢は、スポーツ紙のインタビューに対して「AKB時代も彼氏がいたことは全然ある」とあっけらかん。まるで他のメンバーもごく普通に恋愛を楽しんでいるかのような話しぶりに、AKBファンは騒然としている。また、当時は大島優子以上の人気メンバーだったにもかかわらずAKBのブレイク直前に卒業し、現在はバラエティメインで活躍している大島麻衣も、以前ミニライブの合間のトークで「AKB時代は、恋愛禁止条例を破ってました」と明かしたことが。やまぐちりこと名を変えてAVデビューした中西里菜は、「彼氏と」ではないというものの、AKBに在籍していた17歳当時、ホテルで年上男性とセックスを初体験したと告白済みだ。

 振り返れば、かつてAKBのようにアイドル界の頂点を極めた時代のモーニング娘。メンバーたちも、恋愛スキャンダルは豊富だった。エース格だった後藤真希は、事務所移籍後に受けたインタビューで「彼氏とはもっぱら家でデートしてた」と当時の恋愛を懐かしんでいる。

 熱烈な男性ファンによって支えられるアイドルという職業は、恋愛ご法度が暗黙のルールとされている。その一方で、20歳を超えた美人がいつまでも「恋愛はまだ早い」などと子どもぶっているのも一般人には興醒めだ。27枚目のシングル「ギンガムチェック」の売り上げはミリオン突破したものの前作割れとなっており、これから下火になっていくであろうことが予想されるAKB。殊更に処女アピールをされるよりも、いっそ大々的に恋愛解禁をしたほうが世間的には盛り上がるような気もするのだが……。

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