※イメージ画像：冨永愛ブログ「気まぐれノート」よりモデルでタレントの冨永愛が、ゴールデンタイムに放送されたバラエティ番組で乳首をさらしたとして話題を集めている。2日に放送された『土屋アンナ＆冨永愛VSよゐこ 真夏の無人島で2泊3日0円生活』（テレビ朝日系）でのこと。番組開始当初から、ネットのバラエティ実況掲示板では、「乳首でた～」や「冨永、乳頭ばっちり」などというコメントが次々と書き込まれ、番組中にもかかわらず検証画像が登場する騒ぎにまで発展した。
この冨永のゴールデン乳首騒動は5日発売の東京スポーツも大々的に報道。かがんだ冨永の胸元にポツリと立つ乳首の画像を掲載。「冨永愛 二股騒動に続いて、今度は乳首騒動」という記事を載せている。そして同紙は事情通の談話として、「乳首騒動を把握した冨永の事務所からは“どうなっているのか？”と局側にクレームが入っている」ことを明かすが、それでも「局内では大きな騒動になっていない」と語る。いったいなぜクレームが入りながら問題になっていないのだろうか。
バラエティに関しては民放屈指のチェック体制が整っているといわれているテレビ朝日。通常のチェックに加えて、同局では常に上層部によるチェック機関が働くというから、体制は万全のはずだ。さすがにコンマ何秒という単位での見逃しはあるかもしれないが、今回の冨永の乳首に関しては、誰もが気づく大胆なものだった。しかも1度や2度ではないのだから、十分にチェックすれば対応できたに違いない。しかし、それでも冨永の乳首は丸見えになった。そこで、ネット上で密かにささやかれ始めたのが「わざとじゃないのか？」という憶測だ。
同局が放送する人気バラエティ『いきなり！黄金伝説』（テレビ朝日系）のスピンオフ特番として放送された今回の番組。通常の放送時間とは異なり、日曜夜の20時58分スタートという時間帯にもかかわらず、平均視聴率は18.3％を獲得。よゐこ・濱口優の「高視聴率とったどー！」という叫び声が聞こえてきそうなほど高い数字だった。そして、この高い数字こそ、番組放送中に書き込まれたネット上の「乳首発見」コメントの影響を受けてのことではないかというのだ。つまり、わざと乳首をチラ見させネットで話題を集め、番組に目を向けてもらい、視聴率を稼ぐという局側の思惑。こうした図式を勘ぐったネットユーザーらが、「わざとじゃないか？」と怪しんでいる。
もちろん、ネット上で書き込みをした人間や、そのコメントを目にした人間が、その結果として番組にチャンネルを合わせたかはわからない。モデル2人による無人島生活や、台風に見舞われたよゐこという番組自体が、純粋にそれだけの視聴率を取れるだけ面白かったともいえる。また、いまだにネットを敵対視する風潮の残るテレビが、タレントからのクレームを覚悟で、ネットを当てにして視聴率を稼ぐなんて真似はよほどの勇気がいる。やはり「わざとじゃないか？」という憶測は、冨永に向けられるべきだろう。
第二弾もほぼ決定的といえるほどの高視聴率を獲得した今回の企画。冨永サイドとすれば、視聴率を稼げることが証明でき、次の大きな仕事も決まったとなれば万々歳に違いない。だが、もし今回の番組が視聴率的に惨敗していればどうなっていたか。きっと乳首露出を盾に猛烈な抗議に出たのではないだろうか。その保険のために冨永が乳首をさらしていたとすれば……。
塩谷瞬との二股騒動をきっかけにテレビバラエティ界に進出した冨永愛。今回の乳首騒動の真相はわからないが、ただで起きないのが冨永というタレントの真骨頂だ。きっと今回の騒動もうまく利用して、自らのタレント生活の糧にすることだろう。このままの勢いが続けば、来年あたり、冨永愛メインのレギュラー番組が始まるかもしれない。
（文＝峯尾／http://mineoneo.exblog.jp/）
著書『松本人志は夏目漱石である！』（宝島社新書）
