【“奇”女たちのホンネ】ハメ撮り経験もある超肉食系女子大生コンビ

kirensai01.jpg今の女子大生だってヤルこたヤッてる

 「人生のモラトリアム」とも言われる大学時代だが、世の中には非常に多くの女子大生がいる。女子の大学進学率は格段に上昇し、現在では全体の45.8%(2011年『学校基本調査』)が大学に進学しているという。高度な研究を重ねる者、サークル活動に勤しむ者、課外活動を活発に行う者、夜の街で遊び耽る者――多くの女子大生がいるが、そのなかでも、“奇”麗であり“奇”想天外、他とは一風変わった女子大生。そんな「奇」女子大生の生態を紐解いていこうというのが、本連載のテーマである。

 さて、女子の肉食化が叫ばれるようになって久しいが、一方で先日、日本性教育協会が発表した調査結果によれば、1974年の調査開始以来一貫して上昇傾向にあった女子大学生・女子高校生の性交渉の経験率が下落に転じたという。女性も草食化が進んでいるのだろうか? 第一回である今回は、その実態を明かすべく「超肉食系」を自称する女子大生の知られざる実態について、取材を敢行した。

 取材に協力してくれたのは、メグミ(21)とアヤ(21)。両人とも都内の某私立大学4年で、今春に就職活動を終えたという。私は知人を介してその噂を聞きつけ、インタビューするに至った。化粧もケバくなく清楚で美しさの中にも可愛げのある、話しやすそうなルックス。お姉さん向け雑誌『oggi』(小学館)に出てきそうな大人びた服装で登場した二人だが、本当に超肉食系なのだろうか。

──ストレートにお聞きします。お二人は肉食系なんですか?

アヤ:突然ですね!(笑) いや、肉食系ではないと思います。
メグミ:肉食系というよりも、「男性脳」なんだよね。
アヤ:ガツガツはいかないしね。
メグミ:自分たちの中では違うと思ってるけど、たぶん客観的に見たら肉食系なんだと思います(笑)。

──もちろん合コンとかは行きますよね。どこに出没することが多いですか?

メグミ:銀座か有楽町ですかねぇ。いい感じのバーとかで。
アヤ:多いときは週四くらいでしたが、今はもう週一ペース。金曜だけに絞ってます。

──何で金曜だけに絞ったんですか?

メグミ:社会人としかやんないからです。絶対アタリだろっていう合コンしか行かなくなりました。
アヤ:学生とやってもお金持ってないし、節度もないし、おもしろくないんです。

──そういうのは友人のツテで行ったりすることが多いと思うんですけど、街でナンパ待ちとかしたりします?

メグミ:ほとんどしません。だって、しょーもない男が来るから。
アヤ:だから逆ナンとかのが多いね。

──逆ナン!?

アヤ:そんな驚くようなことじゃないと思いますよ(笑)。だって、ナンパ待ちとかしてたって自分の好みの男性が来るとは限らないじゃないですか。むしろそうじゃない方が多いし。だから時間がもったいないじゃん、っていうね。

──じゃあ、その逆ナンするときの判断材料って何なんですか?

メグミ:スーツと靴。特に靴かな。見て安そうとか高そうとかすぐわかっちゃいます。

 その日、サンダルで来ていた私は足元を見られないようにしながらインタビューを続けた。

──そもそも、何で男性に積極的な性格になったんですかね?

メグミ:私は昔から。彼女持ちの男を寝取ったことも何度もありますし。
アヤ:以前付き合ってた彼氏に浮気されたとき、「浮気ってどんな感じなんだろ?」って思って、一回やってみたんですよ。そしたら楽勝だった。しかも楽しいっていう(笑)。

──それはなかなか「男性脳」かも知れませんね。合コン以外では何かありますか?

メグミ:金曜に合コンとか逆ナンで出会った相手と平日に遊んだりします。呼び出されることもあるけど、呼び出すこともありますね。
アヤ:こないだなんか押し掛けたもんね。相手の人は翌日仕事だったんだけど、うちらで「じゃあ今から行くね」って一方的に電話して男の家に押し掛けていきました。

──なるほど。「行ってもいい?」とかじゃなくて「行くね」なんですね。

アヤ:そうそう。
メグミ:で、めっちゃ飲ませて、彼は翌朝フラフラになりながら会社行ってましたねぇ(笑)。寝ずにバカみたいに飲んでヤッて会社に行かせるみたいな。

──じゃあ一夜限りのセックスではなく、2回目みたいなのはちょくちょくあるんですね。

アヤ:私はあるけど、メグミはほとんどないよね。
メグミ:ないね。私、一回で飽きちゃうんですよね。興味なくなっちゃうんです。

──普通、女性ってセックスすると情が移ったりするっていうじゃないですか?

メグミ:だから言ってるじゃないですか、男性脳だって! けどね、私それがどうもしっくり来なくてググったんですけど、性的興奮とその相手は特に関係ないらしくて、アドレナリンが出てるだけらしいんですよね。だから、「あの人が欲しい……」みたいなのはマジで脳内お花畑もいいとこ!

──そうなんですね。男性脳……。

アヤ:これ肉食系なのかな? くわ山さんの思う肉食系ってどんな感じですか?

──さっきの押し掛ける話とか、相手の有無を言わさぬ言動とかはイメージに近いかも知れませんね。まぁ、肉食っていうか半ば強引っていうか。

メグミ:だって飲みたかったんだもん。

──じゃあセックスありきではない?

メグミ:もちろん全然あっていい。実際けっこうあるし。でもしようと思って行ってるわけじゃないよ。
アヤ:その場の雰囲気任せだよね。飲む方が優先順位は高い。

──なんかもう「週一くらいでヤらないと……!」みたいな淫乱的な感じかと思ってました。

メグミ:それはそんなにないですかね。
アヤ:まぁ、「そんなに」だから、二人ともヤりたいときもちょいちょいあります(笑)。
メグミ:でも、お互いに得してると思いますよ。

──男性と女性が?

メグミ:うん。需要と供給が一致してるっていうか。
アヤ:そうだよね。こんな若い子とヤれるわけだし!(笑)

 徐々にワインも進んで饒舌になってきた二人。タイミングを逃さぬよう、下半身周りの話を訊いてみた。

──「ヤるんじゃなかったー!」って後悔したエピソードとかあります?

メグミ:なんかイケイケのSで19歳の医大生とヤッたんですけど、がっつりドMだった(笑)。
アヤ:普段SなのにそういうときだけMってマジで厄介だよね。あ、そういえば私はハメ撮りされたことあります。

──えっ!えっ!(動揺を隠し切れない)

アヤ:突然おもむろにiPhone持ち出してきて、まぁ最後に消してもらったけど。あれは引いた。
メグミ:撮影癖はキツいなぁ……。

──まぁそういう失敗みたいなのもありますよね……。それでも、そういうスタイルをこれからも続けていきたい?

二人:女子大生の間だけかな。

──社会人になったらやめる?

アヤ:うん。だってOLになると市場価値がなくなるじゃないですか。みんな遊んでくれなくなると思いますし。
メグミ:逆に今は盛り上がりながらガバガバ飲んだりしたあとに簡単にヤらせてくれて、後腐れなくやり過ごしてくれる女子大生だから、あっちからしたら「ここまでできる女子大生なかなかいないな!」って評価されてるとこも少なからずあるでしょうし。

──世の男性に思うところはありますか?

メグミ:うちらはこういうことをしてるのを別に恥じてなくて、ただ人生を楽しんでるだけなんですけど、うちらを売るようなことを言ってる他の女の子がかしこまってカマトトぶってるのとかに騙されないでほしいですね。切実に。
アヤ:そういう女の子に限って話つまんなかったりするんだよね。うちらがいないと合コンも盛り上げられないくせしてね。
メグミ:うちらもサービス精神とかあるから、男性にお金払ってもらうのに楽しんでもらわなかったら嫌だから。
アヤ:だから楽しませてもらおうっていうスタンスの女は甘い。それなのにそういう女に引っかかんないでくださいね! けど実際持っていくのはあいつらなんだよねぇ……。

──(ただならぬ雰囲気を察して)どうもありがとうございました。

 超肉食系女子大生は、「男性脳」を持っていた。草食男子が増えたわけではない。欲をむき出しにできる時代へと変化したのだ。彼女たちはその研ぎ澄まされた勘で、限りある女子大生活、夜の街で男性と楽しいひとときを過ごすのだろう。
(取材・文=くわ山ともゆき http://kuwapedia.com/

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