Every Little Thingのボーカル・持田香織が謎の気功師に心酔していると週刊誌に報じられ、第二のオセロ・中島知子になるのではないかと心配されている。
11日発売の「週刊新潮」(新潮社)によると、2008年ごろから喉を痛めて「声が出てない」などと批判されることが多くなり悩んでいた持田に、スタイリストが、気功師で“トータルコーディネーター”の肩書きを持つ結城天蓮氏を紹介。それから喉が回復して悩みも消えたという持田は、天蓮氏の教えに傾倒するようになった。天蓮氏の夫・岩本崇志氏には身体のケアをしてもらい、持田は夫婦に頼り切った生活になっているという。
天蓮氏の助言により、持田は撮影前に金粉入りの粗塩を腕や足に擦り付けたり、宿泊先のベッドの四隅に盛り塩を置くなどの行動を取るようになった。地方でライブがある際には「(天蓮氏に)東京から“気”を送ってもらう」などと言いだし、スタッフを困惑させることもあったようだ。持田の心酔ぶりは並々ならぬものがあり、インタビューなどで天蓮氏夫婦への感謝を口にし、彼らの名前をCDのブックレットに入れるようにすらなっている。
さらに、持田は親と同居するために購入した新居を08年に離れ、現在は天蓮氏が経営する療正院が入っているマンションに引っ越したという。持田は新居を担保に借金してマンション裏の土地を購入し、そこに新居を建築する予定だというから驚きだ。
まさに、自称占い師と同居していた中島騒動の再来を予感させるが、実はスピリチュアルな人物に傾倒してしまう芸能人は意外と多い。
女優の藤原紀香は風水建築デザイナーの直居由美里氏に心酔し、彼女のアドバイスで陣内智則との結婚を決めた。直居氏の助言により、浮気防止のために陣内に赤いパンツを履かせていたというが、結果は彼の浮気で離婚。05年に直居氏が雑誌に発表した占いでは、紀香の運気は2011年に最高潮になるとされていたが、どう考えても全盛期に比べて落ち目になっている。歌舞伎俳優の市川海老蔵も直居氏に心酔しているといわれるが、彼女の助言を基に新居を購入した2010年の暮れに暴行事件に巻き込まれており、どうも風水の効果は怪しいようだ。
歌手のUAはホメオパシーに傾倒。ホメオパシーとは「病気と同じ症状を起こす物質を薄めたものを投与することで自然治癒力を引きだす」という代替医療。だが、科学的・医学的に効果が証明されておらず、治療に用いられる「レメディ」という丸薬はトリカブトや昆虫、鉱石などが原料という怪しさだ。UAが雑誌で語ったところによると、夫がハチに刺された際にショック状態になったが、医師から渡されていた注射を使わずホメオパシーで治したという。いわゆるアナフィラキシーショックで危険な状態になっていたと思われ、幸い自然に治ったからいいようなものの、一歩間違えれば大事になっていた可能性もある。ホメオパシーに心酔する芸能人は多く、渡辺満里奈やスチャダラパーのBOSE、カヒミ・カリィ、沢尻エリカなどが熱心な利用者として知られている。
宗教関係は昔から多く、創価学会芸術部副部長を務める久本雅美が勧誘用のビデオに出演して涙を流したり、公明党の応援演説で絶叫していたのは有名な話。女優の小川知子や作家の影山民夫(故人)は幸福の科学に入信したことで道を踏み外し、ザ・ブルーハーツのベース・河口純之助は同宗教に傾倒し過ぎたことでバンドの解散を招いたともいわれている。
芸能という不安定な仕事をしているからこそ、タレントたちは心の安定を求めてスピリチュアルにハマってしまうのだろうか。それで本当に幸せになれるならば構わないが、食い物にされることがないように祈りたいものだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)