ドラマやバラエティー番組に進出を果たし、人気を博しているAV女優・蒼井そら。その人気は中華圏に及び、彼女がTwitterを開始するやいなや中国人からフォローを求める声が相次いだ。その後、蒼井は中国版Twitterと呼ばれる「ウェイボー(微博)」でアカウントを開設し、フォロワーは1000万人を数えるほどの人気を博している。
国境を超える人気を知らしめることになった蒼井のTwitterだが、そんな彼女のTwitterを公式認定するべきではないと、自称教育評論家を名乗る男性が声を挙げた。
彼は「蒼井が中国のCMで起用されることに物議」という記事を読み、彼女にフォローを持ちかけた。しかし、彼女からリアクションはなかった。
しばらくの間、男性は友好的なリプライを飛ばし続けていたが、13歳の少女が兵庫県のソープランドで働いていた事件をきっかけとし、「現代の日本の若年男性はDVD見て自慰するから彼女は要らないし、結婚もしないときたものだ。そういうことになると逆上してコンドームを学校で配るなどと言い出す輩が出てくる。性のモラルは大人の責任としてしっかり対処する問題。じっくり保護者会で話し合ってもらいたい。」とツイート。
その後、彼は「ああいう人のツイートは間に『大人』が入ってくるのだろう。しかし、それにしても日本人の『性』=『人権』の意識はどうなっているのだ!」と投稿。その大人たちが、甘言で少女をたぶらかし、食い物として利用しようとしているなどと自身の論理を展開し、日本が性に対するモラルが低いことを嘆いた。そして、大衆に対する影響力を考えると、AV女優である蒼井がTwitterから公式認定されていることは相応しくないとし、Twitterを批判した。
初めはファンであるかのように振舞ったにもかかわらず、自身が相手にされていないとみるや、急に批判を展開したとも思える男性のTwitterは炎上。そして自身のTwitterと公式HPで蒼井に対し謝罪文を掲載し、両方を閉鎖した。
「男性は批評家として活動して間もなかったようで、認知度を高めようと考えたのか、麻生太郎元首相や眞鍋かをりなど有名人に、自身をフォローしてもらうようにお願いしています。蒼井さんのTwitterにフォローを求めたのもその一環だったのではないでしょうか。彼は蒼井さんをAV女優だと思わなかったとも弁明しているため、初めから彼女らの仕事に対しては、批判的な意見を持っていたのかもしれません。一連の流れを見ていないと、急に手のひらを返したようにも見えるため、炎上したようですね。
また、公式認定されている点にこだわっていましたが、これは芸能人がTwitterをする際に本人であることの証明という意味合いが強いです。これに対し、強い影響力があると勘違いしている節もみられるので、ネットに対しあまり理解がなかったことも考えられます。
どのような考え方を持っていたとしても個人の自由ですが、職業や人格批判めいたことまで書き、ましてその人と親しくないにもかかわらず、自身の考え方に基づいた批判を告げるのは社会人、一個人としていかがなものなのでしょうか?」(ネットライター)
Twitterは利用している芸能人との距離を縮め、また生活の一部を知ることができるツールとして重宝されている。しかし、タレントの有吉弘行に、「有吉の家発見した! 住所つぶやいていい?」や「有吉さんの家分かったんで今から放火しまーす」など、脅しとも取られかねないツイートをするユーザーが多々存在している。ツイートした本人にとってはちょっとしたイタズラのつもりかもしれないが、本人にしてはたまったものではないだろう。
双方向のメディアツールとして気軽に使えるTwitterだが、利用する際には最低限のモラルが必要だろう。
(文=木嶋陽介)
『今すぐ使えるかんたんmini Twitterツイッター基本&便利技』
こちらから勉強が必要だったようで……