関東では肌寒いながらも天候に恵まれ、絶好の花見日和となった4月上旬の週末。実際に花見を楽しんだ人々も多かったが、AKB48のファンたちはイベント「GIVE ME FIVE! 劇場盤発売記念大握手会」の開催された東京ビッグサイトに押し掛けていた。不動のセンター・前田敦子の卒業宣言もあり、「ピークを過ぎた」と言われて久しいAKBだが、その勢いは未だ衰えない。4月7日には、会場内のトイレにおいて専門学校生の男性が、所持していた同グループの写真約500枚などを強奪される事件まで発生した。
だが高い人気を誇る選抜メンバーながら、先ごろEXILEのヴォーカリスト・TAKAHIROとの熱愛が報じられた板野友美は、体調不良を理由に今回の握手会を欠席していた。握手会の前日、自らのTwitterで「熱が出た」と呟き、38.0度を示す体温計の画像もアップしていた板野。その時点で握手会への参加は危ぶまれたが、案の定、土日の二日間ともに不参加となってしまった。
今回の握手会はSKE48の松井珠理奈が体調不良で入院しており欠席、7日の日中には島田晴香が倒れてそのままドクターストップ、片山陽加も体調不良で中断、8日には秋元才加もダウンした。AKB軍団は大所帯のため、握手会のたびに何人かが体調不良を起こすことも珍しくないが、こと板野に関しては舞台裏でこんな話がささやかれていたという。
「みんな『いつものサボリ』と思っているんですよ。メンバーやスタッフだけではなく、ファンも分かっているんじゃないですか。インフルエンザなら話は別ですが、風邪程度なら、みんな多少の無理をしてでも参加しています。かといって、それで倒れてしまったら元も子もないですし、板野が『休みたい』と言うなら仕方ないということで、周囲も黙認している。渇を入れて余計不機嫌になられても参っちゃうんですよ」(AKB48関係者)
板野は昨年も「握手会をサボッて遊んでいた」などとウワサされたことがあるが、シングル発売のたびに怒涛のペースで展開される全国握手会では前述のように体調を崩すメンバーが続出しており、彼女だけが「サボり」呼ばわりされるのは理不尽にも思える。板野が二度にわたり握手会をキャンセルした昨年10月などは、握手会で不動の人気を誇る柏木由紀らもダウンしている。なぜ板野ばかりこのようなウワサが立ってしまうのか。
「彼女の“握手会嫌い”は有名で、実際態度にも出てしまっています。それに以前は取材対応も最悪で女王様気取りだったことから、雑誌記者たちも板野担当はやりたくない、と愚痴っていたほど。日ごろの行いのせい、というところでしょうか。ただ、ここ数カ月はプライベートも順調なのか取材対応も非常に良くなっていました。ところが、前田敦子が自分より先に卒業となったこと、しかも卒業の日程が未定ということで、板野自身の卒業計画が白紙になってしまった。ソロ志向が強く、早くアーティストとして独立したかった彼女にとってはこれが不満だったようで、最近はまたお冠状態ですよ」(エンタメ系雑誌編集者)
このようなスタッフ受けの悪さが板野の評判を落とす一因であるのは間違いないようだ。また、6月に開催される実質的な人気投票である「総選挙」では、板野の順位がガクンと下がる、とも予想されている。大規模な握手会を重ねることによって、人気を拡大してきたAKBだが、最近の握手会で長蛇の列ができるのはもっぱら大島優子、柏木由紀のツートップ。ここにSKEの松井玲奈が加わり“三強”と呼ばれているという。
「このままでは次回の総選挙で、板野がトップ10から陥落する可能性すらあります。せっかく高まった人気を自ら手放してしまうことになれば、ソロデビューの念願叶ったところで鳴かず飛ばずの悲惨な末路を辿りかねない。なんとか改心してほしいものですが、いくら周囲が危機を煽っても聞く耳を持たないので……」(前出・AKB関係者)
時代の頂点を極めたAKB48の中心メンバーであっても、独立すればただの「アイドルあがりの歌手見習い」に成り下がってしまうかもしれない。焦らず急がず、今を懸命に頑張る、それがAKBの楽曲でも常に歌いあげられてきたメッセージではなかっただろうか。
ともちんガンバ!