多彩な人材を擁するテレビバラエティー界で、もっとも異色なタレント集団といえば、マツコ・デラックスやはるな愛を中心にしたゲイ&ニューハーフタレントたちだ。最近では見ない日はないというほど、テレビでの露出を広げている彼女たち。ピーターや美川憲一のように、すでに芸能界のご意見番的立ち位置に鎮座する大御所もいるが、ここ数年で新人ゲイ&ニューハーフタレントも続々と市民権を得ているようだ。
だが、かつて「芸能界はゲイ能界」という記事でもご紹介した通り、芸能界には一見ノンケを気取っていても、実はゲイであるというタレントも多い。一般社会よりもイケメンのゲイ男子を見つけやすいとあって、芸能界入りしたゲイ&ニューハーフタレントたちも、彼らとの交流を深めているかもしれない。そこで気になるのが彼女たちの趣味嗜好だが、2ちゃんねるで最近話題となっている「ゲイが選ぶ抱かれたくない芸能人」というスレッドが興味深い。ちなみに、2009年度版は以下の通りであった。
【2009年度版 ゲイが選ぶ抱かれたくない芸能人】
1位 水嶋ヒロ
2位 三浦春馬
3位 木村拓哉
4位 小池徹平
5位 小栗旬
6位 金田哲 (はんにゃ)
7位 亀梨和也
8位 藤原竜也
9位 福山雅治
10位 山本裕典
驚くのは女性版の「抱かれたい芸能人」では常に上位をキープしている面々が数多くいること。木村拓哉に小栗旬や福山雅治など、女性目線でいえば「抱かれたい」部類に入ることは間違いないだろう。さすがゲイ、見る目が違う、と感心しつつも今年のランキングを見てみよう。
【2010年版 ゲイが選ぶ抱かれたくない芸能人】
10位 亀梨和也(22pt)コメント:「ナルな感じがイヤ」「整いすぎ」
9位 草なぎ剛(30pt)コメント:「エラが嫌い」「ザブングルと同じ」
8位 山下智久(31pt)コメント:「ジャニ臭強すぎ」
7位 松本潤(32pt)コメント:「”どう俺ってすごいでしょ”感が無理すぎる」
6位 島田紳助(36pt)コメント:「顔も性格も無理」「ゾウリムシにしか見えない」
5位 佐藤健(39pt)コメント:「気持ち悪い」
4位 三浦春馬(41pt)コメント:「男として無理」「女顔だから」
3位 水嶋ヒロ(42pt)コメント:「爬虫類みたいだから」「顔が変なかたち」
2位 木村拓哉(51pt)コメント:「殿堂入りでしょ」「ブサイクの方がまだまし」
1位 千原ジュニア(76pt)コメント:「不細工」「自意識過剰」
なんと今年は、昨年圏外だった千原ジュニアが、ダントツで1位の座につくという不名誉な称号を手にしてしまった。コメントを参照する限り、ゲイは「ナルシスト」と見られる男性に対してかなり手厳しいようだ。また、アンチジャニーズの傾向は強く、ランク入りした10名の半分以上がジャニーズという結果になっている。
では逆に、ゲイに人気の高い芸能人とは誰なのか? ”ゲイ人”であることをカミングアウトしているKABA.ちゃん、楽しんご、前田健らは、口をそろえてある人物の名をあげる。今年のR-1グランプリ王者である、あべこうじである。深夜番組で、KABA.ちゃん、楽しんごの双方と熱烈なキスをかわしたこともあるあべこうじ。あべ自身は離婚経験のあるノンケなのだが、自分を好いてくれるゲイに対して平等に優しいところが、モテる秘訣なのかもしれない。
(文=峯尾/http://mineomineo.vox.com/)
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