<ニュージーランド発>
ニュージーランドの新聞NEW ZEALAND HERALD紙オンライン版(www.nzherald.co.nz)によると、かの地でこのたび初の「女性向け売春宿」設立されるという。そう、つまり女性が客、男性がサービスする側である。筆者も知らなかったが、どうやらニュージーランドでは売春が合法であるらしい。
「売春宿」というと何だか聞こえが悪いが、この場所は女性でも入りやすいように(すでに充分入りにくいとは思うが)「スパ、バー+セックス」というコンセプトで作られるそうで、マッサージを受け、ドリンクで喉を潤した後ほろ酔い気分でいい男と遊ぶ……というのが売りになるらしい。もちろん、マッサージやドリンクだけでもOKというのが建前であるのだが、「覗いてみるだけ」と入ったら最後、「そんなつもりはなかったのに……」と言い訳しつつも、いい体の男性たちに囲まれてあれよあれよと最後まで行ってしまうのがオチだろう。
このニュージーランドでは初めてであるビジネスのオーナーとなるのはテレビタレントで元政治家のパム・コーカリーさん。有名人である自分のステータスを利用し、何とこのプロジェクトをリアリティ番組化するという。内容は日々の生々しい仕事ぶりではなく、売春宿で働くことを希望する男性たちをクローズアップし、面接その他の採用経過を映し出すドキュメント。もちろん、テレビシリーズが終わった後もビジネスはそのまま続行する。テレビ化されることで、働く男性たちも有名になるし、またビジネスの宣伝にもつながる。しかしこの場所がテレビで有名になることで、すでに入りにくい場所から尚更、女性客の足が遠のくということもありうるだろう。
このニュースを受けて、ニュージーランド人の反応はさまざまである。しかし、現在シングルで、月一回程度「エスコートサービス」といういわばセックスつきのデーティングサービスを利用しているという女性たちはこう言っている。
「バーやクラブで男性と会ってセックスするのは簡単だけど、まさに『ヤルだけ』って感じで、女性の扱い方をちゃんと知っている男性って少ないのよね。その点、プロは心得ているから女性らしい気持ちになって楽しめるわ。売春宿で、ずらりと並んだ男性から1人選ぶのが待ちきれないわ!」(48歳女性)
「女性の性欲だって男性と同じくらい強いのよ。社会もそろそろ、その事実を認めてもいいんじゃないかしら。女性だって、お金を払ってでもセックスしたい時だってあるはずよ」(33歳女性)
男性向けの風俗が乱立する日本でも、様々な年齢層に需要がありそうなビジネスである。ホストクラブに通いつめ、ホストに貢ぐ女性が山ほどいることからもそれは伺えるだろう。そういえば、ニュージーランドでは日本人でも一年間、英語を勉強しながら働ける「ワーキングホリデー」というシステムがあったはず。日本人男性で、精力とルックスに自信がある有志がいたら、応募してみるのはいかがであろうか(もっとも、この職種が認められているかは問い合わせが必要である)。しかし、知らないうちにニュージーランドで有名人になってしまうかもしれない可能性もお忘れなく。
(文=相馬 佳)
危ない単語×2、コンボ炸裂(笑)