<アメリカ発>
セックスというものは、自分で分かったような気分でもなかなか「他の人はどうやっているのか」ということが気になるものである。いや、行為自体ではなくても、「Before&After」の面で気になることはないだろうか。
自分がセックスの後にしている行為は普通だろうか。一般の人々は、あの一種気まずいとも言える時間をいったい何をして過ごしているのか? そして、パートナーにはどう思われているのだろうか?
本能のおもむくまま行為を終えた後、人間には理性というものが返ってくる。その理性とともに、はっきりとした視覚も戻ってくる。しかし、セックスという生々しい行為のあと、見たくないもの、色気のないものも見えてしまうのは仕方のないことだ。少女漫画では、行為の終わったあとベッドに横たわりまどろむ女性と、服、またはバスローブを着けて窓の景色を見る男性、というパターンがよくあるが、実際自分が経験してみると、そんなようにはなかなかいかないことが分かるものなのである。
そんなセックス後の時間に、他人が何をしているのか気になるのは万国共通のようだ。そこで、アメリカのウェブサイト「Collegecandy.com」が、「セックス後に何をするか」よくあるパターンを参考のために挙げてくれている。
まず、リストの1位に来るのがもちろん「後片付け」。まずはこれを終えないと、普通の人々は次に進めないだろう。そしてここには、トイレも含まれる。後片付けも済まないうちに、相手に服をさっと着けられた日には、衛生的にも気分的にも何となく後味が悪いものだ。汗をかいただろうから一緒にシャワーを浴びたり(1人でも別にいいが)するのも「実用」と「親密な行為」の一石二鳥かもしれない。特に関係が始まったばかりの場合、後片付けはムードが壊れないように行いたいものである。
そしてその後、何をするか? それは人それぞれだが、サイトが挙げたアメリカ人男女の最も一般的な例としては、次のようなものがある。
●食べる
カロリー消費の後はもちろんお腹が空いているはずだ。セックスをしたのが夜ならば、お腹が空いたままベッドに行くというのも何だかな、という感じだが、裸のまま相手にいちゃいちゃされたりすると、なかなか立ち上がりにくい。女性というものは、セックスの後もロマンチックなムードに浸りたい場合が多いので、この場合男性が「腹減った」と言ってさっさと冷蔵庫に向かうと、憤慨される恐れがあるので要注意だ。
●出かける
セックス、後片付け、身支度が終わり、すっきりした後は仲良くお出かけをするのもありだろう。昼間ならばなおさらである。夜でもそのまま飲みに行ったりするのも、2人の思い出作りには最適かもしれない。2人で「今セックスしたばかり」という秘密をシェアしているという満足感もあるはずだ。
●映画を見る
この場合(普通セックスの後映画館に行きたい人というのは少ないと思うが)、ベッドに寝転んだまま、またはリビングルームに移動してソファに2人で丸くなってDVDを見るという意味である。普通DVDにはスナックがつきものなので、”食べる”も含め、一石二鳥と言える。
●ピロートーク
セックスの後は男女とも心がオープンになっている場合が多い。相手に対して優しい気持ちになっている可能性も高い(急に素っ気なくなる、という場合もあるだろうが)。セックスの後の「ピロートーク」は、2人の関係をより深くするために効果的である。
●タバコを吸う
喫煙者の少ないアメリカ人ではあまりいないかもしれないが、日本人男女には一般的なのではないだろうか。寝タバコはお勧めしないが、安全に気を配ったうえで好きにしてほしい。
●寝る
セックスの後は疲れてそのままバタン、と寝てしまう人々はもっとも多いと思われる。しかし、後片付けをしてからでないと、翌朝びっくり、ということもありえるので注意してほしい。
参考になっただろうか? もちろん、この他にもバラエティに富んだ選択があると思うが、上のリストはあくまで一般的なものである。ちなみに、この記事の読者コメント欄では、セックスの後真っ先にトイレに向かって用を足す(小のほうである)、という人が最も多かった。セックスというものはやはり、男女とも膀胱にも刺激が強い行為であるらしい。
(文=相馬 佳)
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