うしじまいい肉コミケインタビュー

うしじまいい肉コミケインタビューの画像1南国の夕暮れの海にて佇む、うしじまいい肉……。

 コスプレイヤー・うしじまいい肉。昨年末に発売した1stDVD『WHAT IF IT’S A HUMAN?』は、自主制作のアマチュア作品でありながらAmazonのアイドルDVDランキングで1位を獲得。「グラドル並みのルックス」「街中で露出したり、ふんどし姿になったりといった過激さ」「サブカル的な指向をうかがわせる独特のプロデュースセンス」……などなど、さまざまな魅力を放つ彼女は、ネットを中心に絶大な人気を誇っている。

 そんなうしじまの新作CD-ROM写真集(デジタル写真集)が、8月13日から開催される『コミックマーケット78』で発売される。彼女の活動を追って来たメンズサイゾーとしては、詳しい話を聞かずにはいられない! というわけで、今回も直撃インタビューを敢行。新作『うしまん』『The Ushijima is a harsh mistress』の2作品について、話を訊いた。

──17枚目のCD-ROM写真集『うしまん』(D-STAGE、Amazonなどで先行発売中)は、『ストリートファイター2』や『ターンエーガンダム』などのキャラクターデザインを手掛けたイラストレーター・あきまん(安田朗)氏の個人イラスト同人誌『ふゆまん』にオマージュを捧げた作品だそうですね。

うしじま はい。昨年あきまんさんの個展があったのですが、そこで初めてあきまんさんの同人誌を見て「こんなオシャレな絵で合掌食い込み(性器に水着が食い込み過ぎる余り、外陰唇が『合掌』している状態に見えること)なんてすごすぎる! ポーズも衣装も素晴らしいぞー」と大きく影響を受けて、写真集を作ることにしたんです。なので『ふゆまん』で頻繁に描かれてたマイクロビキニをたくさん着ました。

──初の海外撮影にサイパンを選んだ理由は?

うしじま 日本でマイクロビキニを着て今まで通りに撮ると、若干えげつなく見えてしまうかなと思ったので、海外の爽やかな海で撮影してみました。『ふゆまん』のイラストの女の子は凄まじく過激なデザインのマイクロビキニを着ているんですが、特にえげつないポーズをとったりはしてないんですね。なので私もそれにならって「ぱっと見は爽やかかと思いきや、実は極少マイクロビキニ」という感じのコンセプトで撮りました。

──廃墟のような場所で撮影されてますね。

うしじま たまたま泊まったホテルの近くに、10年くらい前に潰れたらしい、ラ・フェスタ・サンロケという大型のショッピングモールがあったのでそこで撮影してきました。ただそこには野盗っぽい人がいてビビリましたね。面白い場所だったんですが、ちょっと治安が悪そうな雰囲気だったので、入る時は注意が必要かもしれません。

うしじまいい肉コミケインタビューの画像2廃墟とメイドが絶妙にマッチしている。

──日本との違いってありました?

うしじま サイパンの人は「何の撮影なの? 雑誌?」と明るく話しかけてくれる感じで、急に写メールを撮ったりというようなことは全然なかったですね。町の中心部ですらシャッター商店街のように人気もなくかなり閑散としてたので、日本にはない独特の景色で撮れたのが良かったです。

──アート系イベント『うしじま*ラウンジin破滅night』での写真も収録されています。

うしじま 主催者側のアーティスト・梅ラボさんとは元々知り合いで、「作品の前で写真を撮らせてくれませんか?」と聞いてみたら、あれよあれよという間に話が進んで行きました。画面の中に圧倒的な情報量が詰め込まれいて、すごく面白い写真になってると思います。

うしじまいい肉コミケインタビューの画像3マンガ、インターネット……。さまざまなオタクカルチャーが融合した『破滅ラウンジ』にて。

──同人作品を扱っている秋葉原のショップ「D-STAGE」の店内での下着姿での写真もあります。

うしじま 私の作品を販売してくれている縁で店内をお借りしました。昼間の営業中に撮影したんですが、お客さんが写真への写り込みを気にしていない様子だったんですね。背景にお客さんがいる、というすごく良いシチュエーションの写真が撮れて良かったです!

──『うしまん』のみどころは?

うしじま 衣装の多さと撮影場所がさまざまなことろですね。あと沢山撮った中から1衣装につき大体10枚~20枚くらいを厳選して選んでいるので、見ごたえがあると思います!

──続いて18枚目のCD-ROM写真集「The Ushijima is a harsh mistress」について。エヴァンゲリオンのアスカとレイのコスプレが満載ですね。

うしじま エヴァは中学生の時から好きだったんですが、今年に上映された映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』がもう、びっくりするくらい面白くて。今までは「やっぱ綾波だよなー」なんて思っていたんですが、破を見たら「アスカすんげ~いいわ~! 最高!」となったので、アスカのコスプレもすることにしました。

うしじまいい肉コミケインタビューの画像4『破』でのテストスーツ。よく見たら透けてる……?

──こだわった点は?

うしじま アスカのテスト用プラグスーツと、綾波のプラグスーツを池袋にあるラバーショップ「KURAGE」さんでフルオーダーしたんです。その出来が、もうビックリするくらい良くって! ただ、残念なことにこの間イベントでテストスーツの尻のとこが破れてしまいまして…でも今修理してるので、絶対また着ようと思います。
 あとは初ウィッグに挑戦してみたことですね。アスカは髪の毛の量が多いので「ウイッグは合うかもなー」と思ってやってみました。出来るだけアニメっぽさを表現しようと頑張ってみました。

──全身ラバーだと、着るのが大変じゃないですか?

うしじま そうなんですよ。シリコンオイルを体中に塗って、滑りやすくしないといけなくて。ラバーは汗をかくと入らなくなるんで、最初のうちは焦って汗をかいたりして、着るのに30分くらい掛かりました。冬はすごい寒いですね。夏の方が全然快適です。

うしじまいい肉コミケインタビューの画像5折れそうに細い腰。体にフィットしまくりでエロい。

──コミケへの意気込みを聞かせて下さい。

うしじま 15日には私が自分のサークル「Predator Rat」のブースで、アスカの制服を着て売り子をします。2作品の他にもジャケットとコンテンツの一部に出演したDVDマガジン『NICE IDOL(FAN) MUST PURE!!!』の委託頒布もしています。前日の14日には、モデルとして出演したボーカロイドコスプレROM「KIMERA」を頒布する「MIDNIGHT JUSTICE」のブースで、ロムと同じ「ローリンガール」の衣装で売り子をします。14日は他にも、カメラマン・満茶さんのブース「満茶フォトログ」で、私がプロデュ-スのお手伝いをした”自称変態レイヤー”雨天まこちゃんのCD-ROM写真集も頒布されるので、チェックしてくれると嬉しいです。

──次回作の構想はありますか?

うしじま ”オシリーナ”こと秋山莉奈さんが最近お尻をフィーチャーしたDVD『ザ・おしり』をリリースされたんですが、それに感銘を受けたので、私もお尻に焦点を当てた作品を作ろうと思います。またオシリーナさんとはちょっと違う、よりフェチ度の高いものにできれば、と考えています。
(取材・文=岡島紳士/アイドルゴシップクリッピング

◆うしじま いい肉(うしじま・いいにく)
東京都出身。身長:160cm。B83(D)、W56、H87.5。06年12月以来、これまでに1枚のDVDと17枚のCD-ROM写真集をリリースしている。オフィシャルサイト『うしじまは11人いる!』