さあ始まりました「業界美人さんいらっしゃい」。ワタクシ、料理家でライターのオガワチエコが、女性クリエイターを言葉攻め(質問攻め)にするというコーナーです。ただし相手は美人に限る! そんな連載第2回目のゲストは、美容ライターの大野えりかさん。現在23歳で一児のママ。若干20歳で、ある大手ビューティー雑誌のポータルサイトの立ち上げを任されるなど、かなりのやり手。とどまることを知らない彼女のパワー、バイタリティに迫っちゃいます。
オガワチエコ(以下、オガワ) 今日はお忙しい中ありがとうございます!
大野えりか(以下、大野) いえいえ!
オガワ かなり忙しいみたいだけど、いったいどんな生活を送ってるの?
大野 最近は朝4時に寝て、6時半に起きてます。
オガワ ええ!?
大野 忙しくなったら、睡眠時間は1時間半くらいですね。
オガワ もう一回驚いていい? ええ!?
大野 でも普段は3時に寝て、起きるのは6時半ですよ。
オガワ 短い!
大野 ははは(笑)。
オガワ 睡眠時間が長くて3時間半て……。
大野 でもキツくないですよ。むしろ寝れちゃうことのほうが不安で。
オガワ え? なんで?
大野 だって、「寝れる」って仕事がないからじゃないですか。
オガワ やばい、私8時間くらい寝てる(笑)。でも、寝ないと精神的にいっぱいいっぱいになったりしない?
大野 全然そんなことはなくて、むしろ寝れないことが精神安定剤になってます。仕事があるってことはお金の心配がないってことなので。
オガワ うーん、母は強し! 休みの日はどうしているの?
大野 休みはないです。仕事ばかりしてますね。
オガワ ひえー。えりかちゃんの仕事量、私、絶対こなせない(苦笑)。働きすぎ! っていうか、それだけ仕事があるってすごいね。
大野 まだまだやりたいことが沢山あるんですよー。
オガワ すごい! なになに?
大野 例えば、化粧品メーカーさんのウェブコンサルを増やしていきたい、っていうのがあります。「安心安全」とか「シワが消えた!」とか、本当は表記しちゃいけないんですよ。良いものは正しいカタチで世の中に発信していきたいですね。
オガワ ふんふん。
大野 そんなコンサルの延長で、自身でも化粧品も開発、販売をしたいですね。海外からひっぱって(輸入して)きたり。だけど、化粧品の製造販売は私ひとりじゃ法律上無理なので……。そうしたら会社にします! もちろんコスメ本も!
オガワ スケールがでかい! えっと、えりかちゃん、何歳だっけ(笑)?
大野 23歳です。
オガワ ものすごい23歳だよね。でもえりかちゃんの目を見てると、この人は本当に成し遂げるっていう力を感じる。仕事に対するこだわりってある?
大野 巻き髪をやめました。
オガワ というと?
大野 昔は、つけまつげや巻き髪だったから、取引先の方たちに覚えてもらえていたところがあるんです。それで仕事を振ってもらったり。
オガワ うんうん、分かる分かる。でも、なんでそれをやめたの?
大野 大人の女性向けの媒体をやりたくなったんです。だから着るものから髪型まで変えました。
オガワ おおーっ。カッコイイ。見た目だけじゃなくて心構えも変わったりしたんじゃない?
大野 そうですね、どーんと構えて仕事をするようになりました。ライターって下請けだから、人から何か言われてイラッとしてたら仕事できないですしね。
オガワ しっかりしてるなあ。えっと、もう一回聞くね。えりかちゃん、何歳だっけ?
大野 23歳です(笑)。
オガワ ありがとうございます(笑)。もう大人過ぎ! すごいなあ。腹が据わってるし、仕事バリバリこなすし。さっき言っていた「会社をやりたい」っていう話も進んでいるの?
大野 いつまでに作るっていうのは決めていません。タイミングで決めようと思っています。
オガワ うんうん。なんだろう? 言うことすべてが正解に聞こえるこの凄味(笑)。でもそうだよね、タイミングって絶対大事だし、いかにしてそのタイミングを作っていくか、そのためにどう動くか、っていう。
大野 そうですね。
オガワ なんか熱い話になっちゃったね(笑)。
大野 いいじゃないですか(笑)。
オガワ えりかちゃんが「仕事を頑張ろう!」と思ったきっかけってなんなの?
大野 高校生のとき、バイトしていたファミレスの社員が最年少店長になりそうだったんです。で、その頑張ってる姿を見て、好きになっちゃって(笑)。
オガワ おお! いいじゃんいいじゃん。そういう話を待ってました。で? で?
大野 そのへんからですかね、仕事を頑張るって素敵だなって思ったんです。
オガワ でもこれだけ忙しいと恋している暇なんかないんじゃない?
大野 まあ、出会いはないですね。女性編集者と付き合いが多いので、編集者に口説かれるとかはないです。彼氏がいるので関係ありませんが(笑)。
オガワ 男性編集者との付き合いが多くても口説かれない人もいるよ。私とか(笑)。
大野 そうなんですか?(笑) でも私、そんなにモテ願望はないんですよ。「カワイイ」とか「キレイ」とか言われるよりも「カッコイイ」って言われたいんです。そっちのほうが嬉しい。女っぽいね、よりも、男っぽいね、のほうがいいですね。
オガワ 確かに、えりかちゃん、男前だよ(笑)。どんな男性がタイプなの?
大野 そうですね~、マメな男は嫌いです。モテない男の人が好きですね。女に興味がなくて、男友達とつるんでいるような人が好きです。
オガワ マメな人、ダメなんだ?
大野 ダメですねえ。あと私って肉食なんですけど、私よりも肉食な男性がいいんです。
オガワ モテなくて女に興味がないのにかなりの肉食って、そういないよ(笑)。
大野 でもそういう人がいいんです! メールとかも、「楽しかったよね」より「楽しかったよな」みたいな(笑)。
オガワ モテないくせに偉そう!
大野 いいじゃないですか(笑)。
インタビューの中で、時折、こちらがドキリとするような眼差しを向けてくる大野さん。話を聞いていて、まるで成功者の自伝を読んでいるかのような気持ちになりました。楽しくもあり、熱くもあり、程よい居心地良さと緊張感の中でインタビューは幕を下ろしました。
取材中、愛娘のりんかちゃんは、ずーっとお母さんのそばにいて、とっても楽しそうでしたよ。お子さんへ注ぐ愛情が豊かでないとこんな顔はしないだろうな、と思える可愛らしい笑顔。仕事をバリバリこなしつつ、お母さんとしてもちゃんと立派に勤めている大野さんに感服したオガワチエコでした。
(取材・文=オガワチエコ/写真=倉林洋/ヘアメイク=武田杏子)
大野えりか (おおのえりか)美容ライター
1986年、東京都生まれ。高校卒業後、アパレル会社に勤務。美容やファッションのウェブディレクターとして活動。その後、雑誌の編集プロダクションを経て、現在、フリーで活動。一児のママでもある。
■オガワチエコ (おがわちえこ)料理家・ライター
デパート受付、銀行受付等のOL時代にル・コルドン・ブルーで料理と製菓の基礎を学ぶ。学校外でも和、伊、仏、エスニックそれぞれの厨房で経験を積み、現在は、料理家兼ライターとして、雑誌やテレビ、書籍やカルチャーセンター講師等と活躍の場を広げている。
●オフィシャルブログ 温泉卵とシャンパーニュ
『気持ちいいコトおすすめガイド―元気になる!キレイになる!癒しスポット100 』
美容ライターは美人が多い説